俳句

2017年4月24日 (月)

赤い椿白い椿

  赤い椿白い椿と落ちにけり      河東碧梧桐

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桜はいっせいに咲いたかと思うと、いっせいに散ってしまう。

椿は冬から春そして夏にも、散っても散っても違う木の椿が咲く。

うちの近所は圧倒的に赤い椿が多いけど、そんな中、白い椿が咲い

ていると、つい足を止めてしまう。

冬椿 椿 夏椿 は、それぞれ椿科ではあっても少し違う種だという。

それにしてもスリージーズンに咲く椿の木のパワーみたいなものを感

じてしまう。

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2017年4月13日 (木)

『暦還り』上田貴美子第三句集   -桜の句- 


さくらさくら玄関そつと開けてみる


花の下居すぎていつか撫で肩に

痺れるほど握手したきり桜山

美味さうな小石を拾ふ花疲

花疲花より赤き魚食べて

花疲夫も娘も生臭し

私の中の桜と錨怒濤音

化粧濃き女は泣かず冬桜

上田貴美子さんは「街」同人。

7~8年前のこと。
5~6名の仲間で、横浜、東京近辺を吟行するのが
毎月の楽しみだった。

お互い選をする段になると、
「吟行だし、今日の自分を出している句を私は選に戴いたのよ」と仰る貴美子さんの言葉が忘れられない。
俳句に自分を出すことに拘る俳人なのである。

今も月一度、「街句会」で
お会いするのがとても楽しみ。私の大先輩。

                        
 『暦還り』 2016年4月刊行。
 

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                   近所の桜(2017)

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2017年4月 6日 (木)

近所の桜 (2017)

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いきなりやって来ました。

近所の桜の季節。

もう午後4時を過ぎていたので、人も少ないのですが、

提灯に灯が点ると夜桜を楽しむ人が増えることでしょう。

平明なこの句、ジーンと来る。


         さまざまの事思ひ出す桜かな    芭蕉

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2017年2月12日 (日)

春満月と濁り酒

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春は空気中の水分が多いので、月も滲んだように
ぼんやりと見える
ことが多い。
そこに艶なる風情がただよう。
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と、歳時記にある。

そんな感じの夕べの月の出。
満月だった。

そうそう、岐阜の白川郷の「濁り酒」が去年から棚に置いた
ままにしてあるのを思い出した。

瓶は昨日の夕空の色。きれい!
今夜こそ封を切ることにしよう。

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2017年1月20日 (金)

「角川俳句賞」贈呈式       -夜空とビルと乾杯とー

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1月19日、丸の内「パレスホテル東京」に於いて、「角川俳句賞」「角川短歌賞」の贈呈式、並びに賀詞交換会が行われた。

「角川俳句賞」は「遠き船」の作者、「街俳句会」の松野苑子さんが受賞された。

苑子さんおめでとうございます! 

粛々と華やかに式は進行し、賀詞交歓会で最高潮に。

ワインを手にふと見上げると、窓に映るシャンデリアと夜空と丸の内のビル群が渾然一体となっている。

何と不思議な空間よ!

 

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2017年1月 1日 (日)

南天の実               

        
                 新年おめでとうございます。
                今年もどうぞよろしくお願いいたします。
    
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  白っぽい花はあまり目立たない花。(夏の季語)
 

        南天の実になる花と思はれず    正岡子規
          
 

「南天の実」は冬の季語。

        億年のなかの今生実南天       森 澄雄
       



 去年最後(昨日)の夕日、とてもきれいでした。   

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2016年11月18日 (金)

赤い鈴蘭の実と白い猫じゃらし     

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季節は移る。

赤い鈴蘭の実が落っこちそうで落ちない。

猫じゃらしは雪のように真っ白。

いよいよ冬へとまっしぐら。



鈴蘭の実が青かった頃も蛍烏賊の目が澄んでいた頃も遥かに過ぎ去った。


永遠に光りたかつた蛍烏賊     
              吉永興子
                         


「永遠に光りたかった」という蛍
烏賊と作者の一体感が素直な口語表現にされて共感を呼ぶ。

私も永遠に光りたかった。  作者は「街」同人。

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2016年2月24日 (水)

今年二度目            ―春満月 -

 初恋のあとの永生き春満月             池田澄子

 

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初恋のあとの長生きなんて発想が斬新。
この句を読むと長生きっていいな・・・と思う。
長生きの原点が初恋なんて。


幾つになっても初恋は鮮明である。初恋ではなくて二度目三度目の恋でも一番素敵だった恋が初恋だったような気もしてくる。すべて片恋だったにしても。

夕べは今年二度目の満月だった。
 

月は東に日は西に。いつも夕日と富士ばかり撮っている私も
満月だけはいつもと反対側の窓から見ることになる。

こちらの窓はマンション群で何やら都会的な風景。暗いところは緑の木々である。
森の中のマンション群が吾が町。住めば都です。

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2015年12月24日 (木)

下仁田葱

葱切つて溌剌たる香悪の中     加藤楸邨

夢の世に葱を作りて寂しさよ     永田耕衣

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毎年この時期このような下仁田葱を戴く。
頂きもののお裾分けにしては勿体無いような立派な葱。

下仁田葱のとろり感は食べた人でなければ分からない。

初日は「鱈ちり」にして、次の日は「焼き葱」にして味噌ダレで戴く。

焼くと又風味と柔らかさと甘さが増してやっぱり葱は焼くもんだな・・・なんて癖になってしまう。
こんな究極の葱を最初に育て上げた農家の人を只只尊敬申し上げたい。

こんな時こそ葱の句に挑戦しなくっちゃ。

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2015年9月 6日 (日)

一生分

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秋の長雨というのがぴったりの今年の秋初め。
先ほどから又しとしとと雨が降り出しました。

勝手ながらしばらくマイブログをお休み致します。

十月頃には又復活できるかと思いますのでどうぞよろしくお願い致します。


    畳に一夜一生分の百合の香と      いほこ(2014年)

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