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2015年6月25日 (木)

遥かな枇杷

月よりも遥かな枇杷に手を伸ばす         今井 聖 

                             
句集『谷間の家具』より

 

 

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私の知っている枇杷の木はとても大きくて、先が割れた棒で高いところの枇杷の実を捥がねばならなかった。枇杷よりも一回り実が小さくて「ひわ」と呼んでいた。幼い頃、大きな実の枇杷に憧れていたが食べることは無かった。

「月よりも遥かな枇杷」の枇杷は何を象徴しているのだろう。
この謎めいた句を必ず思い出させてくれる、食卓の枇杷。

そういえば枇杷の実は「月色」をしている。ますます謎めく。

枇杷の句と一緒に必ずこの句も思い出される。

やはらかき母にぶつかる蚊帳の中          今井聖

                                 句集『谷間の家具』より

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