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2014年8月

2014年8月25日 (月)

女の会話           - ダンススカート -

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句会の始まる前のKちゃんとの会話。

「ハワイアンダンスのスカートって部屋に掛けているだけでも
インテリアになるわよ」とKちゃん。

「へえ~じゃあ、私の昔のダンススカートも部屋に掛けてみようかしら」と私。
「ヘえ~そんなスカート持ってるんだ?」
「うふふ」

パソコンデスクのすぐ横に、息子が置いて行ったままの木刀、私の物差し、
Yの袋入りの釣竿等々、所謂、棒物を差し込んでいる大きなケースがある。

棒物が剥き出しのままで、かっこ悪くて、過去、布をふわりと掛けてみたりもしたが、
どうも今一という感じ。

昔昔、ほんのちょっとの間、社交ダンス教室へ通ったことがある。
その内俳句を始めたのでダンスは1年位で止めてしまった。
その頃いつか穿こうと思って自分で縫ったたった一枚の究極のスカート。
まだ初舞台も踏んでいない。

若かったのね。こんなに丁寧にギャザーを寄せて縫うなんて、今では考えられない。
もうウエストも入らないスカートだけど。懐かしくて嬉しくて。
捨てないで良かった~  
でもルンバもワルツもチャチャチャもみんな忘れた。


このスカートの中に木刀や釣竿が入っているなんて??
コーヒー飲みながらの女の会話も捨てたものではない。
今、スカート見ながらパソコンしてます。いい感じです。

    膨らまぬ母のスカート燕       いほこ2010年

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2014年8月17日 (日)

『向日葵の午後』       - 岡本紗矢 第一句集 -

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春隣古墳をノックして帰る          岡本紗矢

古墳に扉は無い。でも作者だったらきっと古墳の入口で「トン、トン」と声を出して扉を叩く振りをして中へ入って行ったに違いない。勿論にこやかに笑いながら・・・。
つまり作者は現代から即、太古の時代へと素直に入って行ける人。

古墳の中の薄暗い空間や手の届きそうな低い天井や入口に見える小さな春の空等の有り触れた場景は必要無い。そんなこと読者はいくらでも想像できる。
「古墳をノックして帰る」という省略された表現が全てを物語る。


「冬の駅」「向日葵」「難民」「立体交差店」は今に生きる作者。
生まれ育った奈良の吉野を時折り振り返り乍ら、「ミイラ」「流氷」「古墳」「蟇」等が嵌め込められて、句集はゆっくりと広がりを見せる。

作者の体内に太古と現代が混在しているのはやはり吉野に生まれ育った血の性なのだろう。これからもずっと「羽根つけて飛ぶ牡丹雪」のように悠久の時を自在に飛び続けるに違いない。


    南朝方の村に棲みつき蟇

    寝て起きてまた佇める冬の駅

    刻限の無きミイラ観ぬ日の短か

    街中を羽根つけて飛ぶ牡丹雪

    四十億年過ぎて我あり流氷と

    黒板が遠き渚に見えて夏

    ぼろぼろの海藻乗るや夏の波

    春の雪照らして夜汽車駅に入る

    一瞬の自死向日葵の午後続く

    綺羅星や難民の地へ飛ぶ毛布

    あめんぼと蝌蚪の立体交差点

    産土の土に撒かれし餅届く

    寒卵扉を開けるまで一人

    千年後の余寒の今日も半跏思惟


紗矢さんは「街」、「門」同人を経て現在「梟」同人。

                              『向日葵の午後』 2014年6月発行


*画像をクリックすると拡大します。

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2014年8月11日 (月)

森の中のラジオ体操

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先週のある早朝、ふと歩いてみたくなって翡翠池へ向かった。
ウォーキングという大袈裟なものではない。
あまりにも自分の運動不足がふっと不安になったのだ。

取敢えず翡翠池に続くグラウンドの周りをゆっくりと
二周も歩いた。ほんとに久しぶり。

昔は毎日4~5周は歩いていたことを思うと、4~5年の歳月で衰えてしまった
脚力に愕然とする。いいのだゆっくりゆっくり。

私が二周した頃、グラウンドの周りにどんどん人が増えて来る。
というかウォーキングをやめて、あちらの木立の間、茂みの前で準備体操が始まる。

と、いきなりHNKのラジオ体操が鳴り出したのである。
ああ、懐かしい音楽と体操!

私も前の人の体操を見ながら、くにゃくにゃと第一、第二とやってしまった。
ラジオ体操はまだ体に染み付いていた。ほんの少しではあるけれど。凄い。
汗かいたのも久し振り。  

綺麗な空気を胸いっぱい吸って。森の中でのラジオ体操。

先日盆踊りと花火大会の歓声で埋ったグラウンドが普段の顔になった。

颱風も過ぎ去ったことだし、明日から又歩こう。
歩くのは一周でいいかな。情けないけれどプラス、ラジオ体操ということで。

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2014年8月 5日 (火)

バレリーナ            - 鷺草 -

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今、鷺草(サギソウ)が満開。今年は異様に育って、背丈は30センチ近くもある。
この半分位の背丈が普通なのである。

最近液肥の世界もものすごく進化している様で、つい宣伝文句にそそられて
買ってしまう。その液肥の効果としか思えない素晴らしい成長ぶり。

それにしても伸びすぎた鷺草、鷺草でないような、嬉しいような奇妙なような・・・。

鷺草がバレリーナになって宙を飛ぶなんて想像もしなかった。
やはり喜ぶべきでしょうか? 

何だか、これ以上の効き目は鷺草だけのことではなく、人も動物も、
生態系が狂っていきそうな恐い世界をふと思ってしまう。

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2014年8月 1日 (金)

貴女への花               - 紅蜀葵 -

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今朝、知人より一枝の「紅葉葵」(もみじあおい)を頂いた。
こんなプレゼント、思いがけなくてもう言葉もないほどうれしい。

ひと月ほど前、高さが1メートル以上もある、さわさわとした
大きな紅葉のような葉っぱばかりの鉢植えを見せてもらった。
もうすぐ咲くという花は私にとっては謎の花?
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その花を頂いてまるで夢のよう。
一枝とはいえ丈は70センチほどもある
存在感ありの美しい花。

何処に飾ろうか。白い障子の前がいいか。
何だかよそよそしいな。
やっぱり食卓がいいか。
一日眺めていたいから食卓にしよう。

「紅葉葵」別名「紅蜀葵」(こうしょっき)は
アメリカ原産だとか。
直径20センチ近い花はハイビスカスに似ている。
葉は大きく、てのひらの形をして紅葉を拡大
したようないかにも涼やかな花。

  触れ合はぬ空間を持ち紅蜀葵    小檜山繁子

この花が次々咲いて、花たちの「触れ合はぬ空間」が、
いくつもいくつも出来て、不思議な世界を造りだす。
「触れ合はぬ空間」は男と女の間にも存在する。

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