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2014年3月

2014年3月31日 (月)

鈴のストーリー        - 推古鈴 (すいこれい) ー

一人暮らしの姉との電話は思い出話が多い。

「奈良へ行ったのいつだったかしらねえ。小さな鈴を買ってネ~、綺麗な音がしたの。あの鈴どこへいったんだろう?誰かに上げちゃったのかしら??」・・・と姉。
この頃よく物がなくなる???

「あら、私にお土産送ってくれた鈴じゃない?奈良に旅行した時買ったって言ってたよ。私、大事に持ってるよ。」・・・と私。Img_0357

「あら、そうだった?わあ~・・・
あの鈴の音、もう一度聞きた~い」

「じゃあ、そちらへお返しするわ。綺麗なままよ。音も」

「わ~っ!アリガト。しばらくしたら又貴女に返すからね、ちょっとだけ貸してね」
ということになった鈴。

姉があの時送ってくれた鈴は私の一句となって、当時所属していた「鷹」へ投句し、藤田湘子主宰選を頂いている。

  節分や奈良より鈴を送り来し     いほこ
(1998年)

こんな小さな鈴にも旅というストーリーがある。懐かしい句。
「推古鈴」は数日中に又福岡の姉の元へ旅をして再び私の手元へ戻ってくるらしい。思い出を残してくれる俳句っていいな~とつくづく思う。

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2014年3月25日 (火)

愛しの止り木        - 翡翠 -

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翡翠を15時頃見かけたという噂を聞いて、うちの近くの翡翠池に毎日通った。

15時を目安にして通って、一昨日、昨日と空振りだったので
あきらめかけていたのに、3日目の今日やっと巡り合うことが出来た。
翡翠の漁の時間は大体決まっているようだ。

一人の男性カメラマンがレンズを覗いていたので、
もしや・・・と思ったらやっぱりそう。
小さい翡翠までは距離があるので最初は中々見つけづらい。
教えてもらって今日はラッキー!

一度姿をキャッチしたら
翡翠が場所を変えるたびにこちらも移動して池の周りで追いかけっこになる。

池に数箇所翡翠のお気に入りの止り木があるのだ。
翡翠にとっては「愛しの止り木」。

カメラマンの話に依ると雄が餌を獲って雌へ運んでいるという。
ああ、そうなのか。もしかして抱卵期?

そのうちに翡翠は囲いのある池の排水溝辺りに入って出てこなくなった。
雌がいるのかな。

でも今日は満足、満足。やはり翡翠の翡翠ブルーの羽は美しい。 (翡翠池↓)
後ろ姿は「春愁」。
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2014年3月19日 (水)

巻貝ひとつ

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サザエとは違う。色も形も。
7cm×5cmくらいのサイズはサザエより細身といったところ。
勿論生きている。紫がかったこげ茶色の貝の蓋から
泡がぶつぶつ出ている。少し不気味!

   
 

何者か来て驚けと巻貝ころがる        三橋鷹女

巻貝死すあまたの夢を巻きのこし        〃



こんなに寒い日に海へ行く男と行動は共にしなかったけれど、
でもお土産に持ち帰ってくれた巻貝には充分驚いた。

貝の名もわからないし第一食べられるのかどうか・・・
それにしてもたった一個。でも楽しい一個。
これからネット図鑑で調べてみよう。

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2014年3月16日 (日)

ラッピングのような        - うちの夕景 -

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夕景に言葉は要らぬ。丁度18時。

気が付いたのが遅くてあと少しのところで春の闇になるところ。

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春夕焼はプレゼントのラッピングのようなもの。
すぐに消えてしまうけれどいつまでも甘い記憶として残る。

実は花瓶に挿しているのはプレゼントの箱を飾っていたラッピングの花花である。

ラッピングは10年ほど前より少しづつ洗練されてきた。

最近はどんな小さな雑貨屋でもプレゼントとなればリボンをかけてくれるし、
ラッピンググッズは100円ショップにも溢れている。

プレゼントの箱を開いたあと、最後に残るのがリボンに添えてあった造花。
一種のアートフラワー?・・・

これは絶対捨てられない花。だから少しづつ溜まる。

この花たちがうちに来てからの年月は其々覚えていない。
集める気も無かったのに何時の間にか・・・・。
まことラッピングは豊かな時代の証しなのかも知れない。

ここに公開したのでもういいかな。処分しても。
いいえ、やっぱり捨てられないよね。

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2014年3月13日 (木)

未練雛        - 折紙 -

雛さまたちも納まるところに納まって、あらあらもう10日が過ぎようとしている。
こちらにご紹介しようと思っていたのにお隠れあそばした。

この紙雛は折紙である。
ご近所の折紙名人(・・・と私は呼んでいる)に昨年頂いたもの。
姿も色もすっきりしていて気品があり私はとても気にいっている。

この雛さまお二人を見ていると、
平安の世からずっと坐り続けていらっしゃるように錯覚してしまう。
千年も仲良く?? お飽きにならないで御仲がよろしそう。
でもわたしはふっと・・・

       恐ろしや千年座して内裏雛  (hoko)

句会には出さなかった句に未練はいけない、いけない。
どうぞ雛様お健やかに。
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来年は雛流しに是非行きたいな。

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2014年3月 7日 (金)

たこ焼きの才能

この頃「たこ焼き」に凝っている。
11時半頃から野菜を切り始めると12時の昼食にばっちり。
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我家にたこ焼きの歴史はない。子供たちも家で
食べたことはない。
何故??誰も興味がなかったのかしら?
その辺りのことは不明である。

今年の正月過ぎ、鉄製のたこ焼き器をセールしていたのでついふらふらっと買ってしまった。

時間的に早く焼けて美味しいのはこの鉄製だという店員さん。

「油が鉄に馴染むまでは焦げやすいから気をつけて下さい」
とのアドバイスを貰って、結局私は「おいしい」という一言を信じて鉄製たこ焼き器にした。
電気たこ焼き、テフロン製たこ焼きと色々あるらしい。

一回目はテーブルの上で焼いたが無残にも焦げ過ぎ。
2回目からはキッチンのガス火で焼いた。この2回目は今一だった。
3回目のたこ焼きは油も鉄に馴染んだらしく香ばしい黄金色に焼き上がり自我自賛。
やはり火加減が命。

驚いた!こんな私に隠れた「たこ焼き才能」があったとは・・・。
それに美味しく焼けることも本当だった。

今度息子たちが帰ってきたら焼いてあげたい。いつになることやら・・・

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2014年3月 1日 (土)

何度読んでも「生きるヒント」

先日ある雑誌のインタヴューアーから、
「五木さんがもっとも苦手とするタイプの女性は、どういう女性ですか」
と、いう質問を受けました。これはなかなかむずかしい。ちょっと考え
ると簡単に答えられそうで、じつはあらためてふり返ってみると返答に
窮(きゅう)するところがあります。
 

意地の悪い女性。
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虚栄心のつよい女性。

なまけ者の女性。

嫉妬心のかたまりのような女性。

差別感のつよい女性。

噓(うそ)ばかりつく女性。

だらしのない女性。

 などと、いろいろ考えるのですが、決定的な結論がでません。たとえ嘘
つきでも、浪費癖(へき)のある女性でも、ひとりよがりの女性でも、やきもちや
きの女性でも、ひとつ素晴(すば)らしくチャーミングな部分があれば、その輝き
がすべてを消してしまうことがあるからです。

五木寛之の『生きるヒント』Ⅰ章 歓ぶ(よろこぶ)
冒頭より抜粋。
 

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世の女を善女と悪女の二種類に分けるとしたら私の場合、絶対悪女に入るので、読み進むうちにどっきりどきどきしてくる。そのあとに必ず救いの言葉があるのが五木文学の魂とも言える部分。

救われてほっとして、自分のチャーミングな部分をいくら探しても、「ない、ない」
そんな女はどうなるのか、教えて・・・。と言いたくなる。

ああ、だけど欠点のない女性も魅力がないそうだ。

何とか難しい質問に答えた五木さんの答えは、「ぼくは〈よろこび下手〉な女性が苦手です」・・・と。
 

こんな感じでエッセイは進んでゆく。

数年経つと又引張りだして読む「生きるヒント」。
寒さで残雪のように凝り固まった肩を
何時しかほぐしてくれる。俳句を忘れて読んでしまう。

もう雪にならない三月の雨。やっぱり雨は冷たいな。

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