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2013年10月 9日 (水)

花蕊のごとく                  句集『槇』より

  一生を長女の重さ十三夜           金子か代
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末っ子だと長女の重みなんて思いもしない。
私は三姉妹の末っ子。真ん中の姉は既に他界したので二人姉妹だが、もうそろそろ暢気に構えて自分の事だけ考えていればいいのにと思うが長女はそうはいかないらしい。

私が風邪を引けばハチミツやノドアメを送って来て「嗽をちゃんとするのよ。うちの家系は気管が弱いから大事にしないとね」私が幾つになっても変わらない。
それもそう。姉には子供が居ないし、私とは随分齢が離れているから無理もない。

盆と正月の寺や墓への心配り等々、大変なこと。「貴女はいいよ。いいよ何にもしなくても。でも私が居なくなったらあとよろしくね・・・」なんて.そんなのないよ~


長女は生れたときから長女。優しさを前面に出して、でも長として君臨している。
敵わないな~ 末っ子は何時までも末っ子。


きっとか代さんも兄妹から尊敬され続けていらっしゃるに違いない。
ふと漏らした本音。私にはずしりときた。何で今迄「長女の重さ」に
気が付かなかったのだろう。

  薔薇風呂にわれは花蕊のごとく立つ         

可愛い林檎風呂ではない。薔薇風呂に堂々と「花蕊のごとく・・・」立つ。
やはり長女の感覚である。この句惹かれる。
金子か代さんは長女でいらっしゃるのだ。


                            金子か代句集『槇』
(2013年2月刊行)

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