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2013年9月30日 (月)

烏瓜

   掌の温み移れば捨てて烏瓜       岡本 眸

Img_9706
暗いところ、高いところに生る烏瓜。
見上げる度に赤くなる。

この烏瓜はうちから徒歩10分ほどの雑木林にぶら下っている。
最初見つけた時はその大きさにびっくりした。
それからは私だけが知る秘密の宙になった。

烏瓜は内面的、心象的表現の句にすると
何か訴えるものがあってぴったり来る。

永遠に触れられない高さを這って実を付けて
ひんやり冷えて赤く赤く色づく。

偶々捥がれてしまった烏瓜。
掌の温みが伝わるとつまらない・・と
あったかくなった烏瓜は得体の知れない魔物のように
気持悪い・・・・と捨てられる。
女のエゴも恐ろしき。

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