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2012年11月

2012年11月29日 (木)

教室の窓

Img_8995すぐ近くにあるグラウンドが災害時の「緊急ヘリポート」に認可された。
それにともなう災害時の消防航空隊の活動と消防隊の連携の訓練が昨日行われた。

ヘリコプターの音が気になり私がグラウンドに行った時には訓練はほとんど終っていた。

防災ヘリの離発着訓練、傷病者機体収容訓練、機体誘導訓練、消防車輌の展示など豊富な内容が展開されたらしい。

夏祭の花火見物の席は防災ヘリと消防車の見物客で埋まった。
もっと早く気がつけば私も見学出来たのに・・・と、残念!
Img_8999_3

ヘリコプターや飛行機を見ると、高校時代のクラスメートの
O君を思い出す。

O君は授業中はともかく、飛行機の飛ぶ音がすれば何をしていようが教室の窓辺へ走っていく。彼の眩しそうな視線の先には必ず飛行機が飛んでいた。

彼は高2の時、入院しているらしいという噂を聞くや否やあっという間に亡くなった。
背の高いがっしりとした体格の端正な顔立ち、今風にいえばイケメン。
将来の夢はきっとパイロットだったに違いない。

ヘリの音は私をいきなり数十年前の教室に引き戻した。
私の記憶の中のO君は未だ金釦の黒い学生服のままである。

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2012年11月24日 (土)

ヴァイオリンになる板

ヴァイオリン工房へ一度だけ行ったことがある。

Img_8911_412~3年ほど前のこと。
俳句仲間のIさんと私にYが加わって、安曇野のヴァイオリン工房を訪ねた。

安曇野は広い。車で走っても走っても安曇野・・・というあの漠然とした感覚は何時も同じだ。

あの日もIさんの「確か、も少し先だと思うけど・・・?」という淡い
言葉のままにこんなに走っても未だなのか、と思ったほど。
その工房は山深いいかにも信濃という感じの木立の中に存在した。

本で見た、テレビで見た工房そのものである。違うのは木の匂いと刃物の匂いが混在していてリアルに鼻をくすぐったこと。
初めての匂いだ。
Iさんの知人が工房の主、所謂ヴァイオリン職人。

生憎ヴァイオリンを作る光景を見せては貰えなかったが、職人というよりも音を作る若き芸術家と言った方がぴったりの人。


工房の裏にヴァイオリンを作る板が高く積まれ、
板そのものに年月を感じる。

それから数年経った。

   ヴァイオリンになる板重ね冬の星       いほこ(2002年)

工房にもう一度行ってみたい!

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2012年11月16日 (金)

冬三日月

 ひとごとのやうにみごもり冬三日月     仙田洋子


Img_89931_4

「冬三日月」「寒三日月」「寒の月」は「冬の月」の仲間。

「ひとごとのやうにみごもり」とは身ごもった女だけの実感。
否、隣にいる夫の視線のようにも、
何の関係もない第三者の視線のようにも感じられる。

生んでみて初めてわが子を実感したあのとき。
 

17時8分。今宵生まれ立ての夜空。
新鮮な夜空でないと富士は見えない。
熟した夜空に富士は消えてしまう。

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2012年11月10日 (土)

遠江吟行        ー 万葉食 ー

◆貴族の万葉食

吟行二日目の昼食は今から1200~1300年前の万葉集が詠まれた時代の食事、「万葉食」である。貴族の食事と言われるとゾクッとくる。
当日の写真を覗いてみる。

Img_8937Img_8938Img_8940

◇赤米のごはん・・・・写真左
◇年魚(あゆ)の醤煮(ひしおに)・・・・真中
◇木菓子・・・・・右

Img_8933
その他
◇羹(あつもの)
◇万葉植物の揚げ物
◇お浸し
◇大根の茎煮
◇藻類(そうるい)の酢物

◇須須保里
◇蘇
◇唐菓子
◇碁石茶
◇糟湯酒
◇まこも

等、初めて耳にするメニューが膳から食み出しそうである。

一ヶ月位、万葉食を戴いたらダイエット効果抜群だろうな。

食事処から全員に「マコモダケ」のお土産付きという
ハプニングもあった。
実はこの「マコモダケ」、形は玉蜀黍の茎を太くしたような細長いもの。
20091120_10962231(写真右)

外側の皮らしきものを包丁で剥くと中身は白っぽい長い棒のようなものになる。
5~6センチの輪切りにすると丁度、エリンギの柄の部分にそっくり。
それを5~6ミリ厚さに切って、油で炒めたり天麩羅にする。

エリンギはあまり味というものがしないけれど、この「マコモダケ」はほんのり甘くて美味である。

一度食したら絶対忘れられない、万葉の味?

もし旅のどこかで「マコモダケ」に出合ったら尻込みしないで
この低カロリー食材にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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2012年11月 5日 (月)

夕顔の実

夕顔の苗を1本貰ったのは初夏。

そしてあるとき直径20センチ近くもある
大きな白い花を次次に咲かせた。


Img_89651_2


眠るときのカーテンは閉めない。
硝子越しの夕顔は夜毎夜毎幻想的な空を演出した。

福岡の自称「夢見る夢子」の姉は、夕顔と過ごした夜のことを
うっとりと話す。

Img_8957_2

先日、一週間ほど福岡の姉宅を訪れた。

いつの間にか夕顔の花は消え、
ニョキニョキと実が育っている。

何とグロテスクな実なのか。
まるで悪魔の実??

濃紫の実はミニトマトほどの大きさ。
白い花の結末がこんな姿になろうとは・・・。
 

 微熱あり夕顔の実の連なりて(hoko)

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