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2012年6月

2012年6月25日 (月)

引力

 あぢさゐや生き残るもの喪に服し        鈴木真砂女

テレビのバラエティー番組の中で、
良い鏡の置き方とか悪い鏡の向きなどについてアドバイスしていた。
それに依ると私の鏡台の向きは甚だよろしくない。

占いや迷信とは言え、やはり気になる。
夜10時過ぎに、鏡台とサイドテーブルの位置を入れ替えようと
急に模様替えを思い立つ。
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鏡台は今迄とは反対の向きにする。サイドテーブルにはご近所さんに頂いた紫陽花を飾る。

紫陽花をじっと見つめると不思議な花。だんだん部屋が妖しい雰囲気になってくる。

家事の合い間に紫陽花の前に行ってはしばし眺め、
叉家事をしては紫陽花に戻り・・・眺める。
紫陽花の妖しい引力には勝てない。

そんな魔力に振り回された一日でした。

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2012年6月19日 (火)

乱歩ワールド

親友Mさんの誘いで「明治座」の
江戸川乱歩原作「黒蜥蜴」を観に行った。
Mは俳句とは無関係の30年来の友人である。

時は昭和初期「トーキョー」のとある暗黒街。夜な夜な繰り広げられる
怪しいパーティーでしばしば現れる謎の美女、黒蜥蜴。
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パンフレットの筋書き通りに舞台は煌びやかだが何か謎めくパーティーから始まる。
 

 私たちが明治座へ出かける数日前にタイミング良く「朝日新聞」に劇評が載った。タイトルは「乱歩ワールド満開の大衆劇」。

一部抜粋。
本質的に変じた作品世界の違和感を浅野は終幕、力業で押し戻す。闇と宝石が似合う女が秘める、陽光と花に包まれた少女期へのノスタルジーを表情にたたえ、真に欲したものをついに見つけた幸福な女の物語として完結させる。
紅涙を絞る大団円に小賢しい理屈は無用、大衆作家・乱歩原作の大衆劇として、悪くはない。・・・と新聞は好評である。

先に新聞の「評」を読んでしまうと何となくそんな感じで劇を見てしまう。笑いと涙とトリックあり。主役の浅野ゆう子は悪女でも限りなく美しい。

これが大衆劇。何しろ原作者は江戸川乱歩なのですから。
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「浅野ゆう子、さすがにきれいだったね。
それに食事も・・・・
いつになるか分らないけれど
今度は歌舞伎にしようね。」

二人の意見はいつでもすぐ一致する。
そういえば遥か2年前は「東儀秀樹コンサート」でした。
 

 

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2012年6月14日 (木)

人形の目

 夜半の夏人形の目は目そらさず    中村草田男



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夏が来ると、私は箪笥の上の硝子ケースの人形が気になる。
何故かというと、真夏になると風通しのいい人形の部屋へ来て
眠る住人が1名居るからである。
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もしも夜中に大地震が来たら・・・

先日の町内の回覧板にも地震対策が列挙してあった。
高い所に重たいものや破損し易いものは置かないこと。胸にずしんと響く。そういえばもう夏。

今年こそ、否、すぐにでも人形ケースを何処かへ移さなくては・・・。
でもどこへ?? 困ったな~
 

2人暮しに食器棚二つは多すぎる。
食器を整理して
人形たちのスペースを確保しようか。

6年前のリフォームの時、箪笥は処分すべきだった。
箪笥が無ければ上に物を置くこともないのだ。

押入れに入れたら人形が可愛そう。つぎつぎに思いは錯綜する。

「そんなの簡単じゃないの。人形を捨てちまったら?」なんて
恐ろしいことを言われる前に何とかしなくては。

人形たちもトナカイも同じ人形作者。

これらを作った方は既にこの世にはいらっしゃらない。
特徴のある優しい目。
人形はいつまでもこの世を見続ける。素敵なこと。


よし!梅雨明けまでには何とか人形の引越しを決断しなくては・・・・。
気は焦るばかりです。P1210093_2





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2012年6月 5日 (火)

バレリーナ

小さな薔薇が食卓を飾っている。
年に一度近所の電気屋さんが一本の薔薇を届けてくれる。
今年は花を沢山つけたミニバラ1本。
何とお洒落な電気屋さん。

Img_8509もう15年ほど前だったか。
現在使っている省エネタイプの一つ前のクーラーを買って以来の薔薇のお付き合いになる。

普段はほとんど買物しないのに
毎年ちゃんと薔薇が届く。Barerina1_3


「何か電気製品でお困りのことありませんか?」
という言葉を添えて。

やっぱり私は薔薇が好き。

印象的だったのは「バレリーナ」という薔薇に出合ったとき。

福岡植物園の「バレリーナ」は今咲いてるでしょうか。



薔薇の虫一人のときは赤く見ゆ     いほこ(2007年)

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