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2012年3月14日 (水)

雲にしたがふ

 すみれ野に罪あるごとく来て二人       鈴木真砂女

東北大地震より一年と三日経った。
菫は何の督促をしなくてもちゃんと咲く。

あの夜、横浜の我家に電灯が点るまで何と心細かったことか。
たかが電灯位で。
Img_8406
大袈裟に言えばあの日以来何か人生観が変わった。
あとどれほど生きられるか分らないけれど、この先はもっとシンプルに生きたいと切に思ったことは確か。

身の回りの品を買い足すのはよそう。
大切なものだけを身辺に置いて愛しみ、
素朴な花を愛しみ、音楽を聴いて、
時々映画を見に行けたらいいな。
さしあたり「戦火の馬」なんて。

そうだ、津波の来ない静かな海も見たい。
鎌倉の仏像もいいな。出来ればもう一度奈良へ行きたい。

そして最後に俳句も作れたらいいかな。
何とささやかな「つぶやき」なんだろう。 とほほ・・・。

 啓蟄の雲にしたがふ一日かな       加藤楸邨

「啓蟄」の句をいくつか探してみたけれど、
今日の気分にぴったりの句は
掲句の「雲にしたがふ一日かな」であった。
なるようになる。素直に生きよう。

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