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2011年11月29日 (火)

みな未知

前田半月さんが、札幌から「街」横浜句会へ数年ぶりに
ご出席されたのは今年1月23日。
当日の今井聖主宰の特選句は何と半月さんの一句だった。

 みな未知の霜夜をあゆむ余生なり      前田半月

しみじみと心にしみる一句。
すべてが未知、これから何が起こるか分らない霜夜の道を
あゆむ不安感。それが余生であるという。

しかし、この「みな」をよくよく考えてみると「みんなで」という
意味も含まれるように思う。みんな揃って歩めば恐くない。
この未知には何かいいことがありそう。
「未知」とはプラス思考へ傾く魔法のような言葉だ。

みんなでお喋りしながら霜夜の道をあゆむ余生。
楽しいではないか。霜夜のひんやり感が刺激的でもある。
もしかしたら句会の帰りだったりして。

あの「横浜句会」の日は未だまだお元気で、
皆の前で北海道での句会の近況などを話された。
凛として頑固。だから何かしら近寄り難い風格のある人。
というのが私の印象である。Kikyou72

札幌の俳人、前田半月さんは9月21日、
85歳でご逝去された。「街」は既に数年前に
退会されていた。
ご家族からのご訃報を手にしたのは、
私が福岡へ出かける直前の10月半ばのことだった。(合掌)

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