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2011年8月

2011年8月31日 (水)

星の砂(スターサンド)

箪笥の隅の樟脳の匂いの中から小壜に入った「星の砂」が出てきた。
2~5ミリ位の小さな星の形の砂は沖縄のお土産品。
  星砂に樟脳匂ふ残暑かな(hoko)
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wikipediaに依ると
「砂と名前がついて付いてはいるが、星の砂は有孔虫の殻が堆積したものであり岩石の風化に由来した通常の砂とは異なる」とある。

なるほど。白くて小さな星の形をしているが普通の砂とは全く出来が違うんだ。

キャッチフレーズは ☆☆ 幸せを招く愛の星砂 ☆☆。
すっかり忘れていた「愛の砂」。
机の上に置くと樟脳の匂いはあっという間に消えた。

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2011年8月27日 (土)

夏負け

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生まれて初めて「夏負け」を実感している。

一週間ほど前に「眩暈」を起こした。
俯いたり体を反ったりするとふらりと倒れそうになる。

医者によると「疲れ」から来る単なる眩暈とのこと。
「メヌエル病」ではないと断言されたけどホントかな?

薬を飲んでほとんどよくなったけれど、未だかすかに体に
浮遊感があることは確か。
こんな状態をきっと「夏負け」っていうのだろう。

夏の季語「夏負け」をやっと実感できた今日この頃です。
そしてこの句も妙に納得です。

   夏負けてゐて家中の指図かな      中村汀女

皆様もどうぞこれからの残暑にお気をつけ下さい。

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2011年8月23日 (火)

手品のように

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春、樹の上で卵から孵った幼虫は地上に落ち、前足で地面を掘り、数年間(油蝉は6年)地中生活をする。幼虫は羽化するために穴から這い出す。

その蝉様にわが家で羽化していただくために毎年、幼虫を穴の中からカーテンへ招待する。
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幼虫は何の疑いも持たずカーテンを穴と思ってどんどん昇りつづける。そして間違いなく100%の蝉が羽化する。
羽化をしながら見事なエメラルド色の姿を披露するのである。羽化の途中で触ったりしてはダメ。あくまでもそっとしておく。
完全羽化の後、しばらくすると蝉は黒っぽい大人の蝉になってしまう。まるで手品のように。
翌朝大空へたった一週間の旅に飛び立つ。不思議!

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2011年8月19日 (金)

月光

 検問を過ぎしサイドミラーに月     今井 聖

 東京の腸に月高速路            〃 

 一汁一菜月光のひりひりと         〃

                    句集『谷間の家具』より
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「サイドミラー」「腸」「ひりひりと」。
言葉を通して作者と読者に月がぐーんと近づく瞬間。

十年一昔というけれど、昔、句会から帰宅すると、リビングいっぱいに月光がさし込み、無人のテーブルと椅子が深く影する光景に息を呑んだ。
しばらくは灯も点けず月光を浴びていた。


あの真夜中の月光には最近とんと
お目に
かからない。
月もテーブルも椅子もあの頃のままなのに。

      (写真は8/10・23時。十五夜まであと五夜)

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2011年8月13日 (土)

じやがいもの花

 じやがいもの花の地平の濁らざる       小檜山繁子 

 じやがいもの花に言魂ねむりけり        佐藤鬼房
 

 

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じやがいもだってほんとは向日葵よりも伸びたいのだ。
どんどん伸びるのは富士が遠くに見えるから?  

1.5メートルほどのじゃがいもにつっかい棒を立てた。
そしたらじゃがいもは安心して又伸びた


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じゃがいもの白い花は遥かな花。
私の手は届かない。

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2011年8月 8日 (月)

朝顔

一度だけ名を呼ばれてはっと目が覚めた。
何度も何度も呼ばれても覚めないときは
きっとこの世とのお別れなのだろう。

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誰もいない真昼だけれど我家に目覚めて良かった!
四色の朝顔は今朝、ご近所の方に戴いたもの。

もしかして朝顔が私を呼んだのかな。
午後3時頃朝顔は萎んだ。
萎んでも一日中幸せだった。
これが花の魔力!


 朝顔や百たび問はば母死なむ      永田耕衣

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2011年8月 4日 (木)

『異空間』         藤崎幸恵句集

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俳句の醍醐味は十七文字の現実を踏まえて、どれだけ「異空間」へ思いが飛躍出来るかにかかっている。

 陶枕にしたき陶の馬ありにけり   幸恵

私の思いは一気に「陶の馬」から千数百年前の「唐三彩」の「唐の馬」へ飛んでしう。
唐三彩は緑、白、褐色、藍色などの色彩豊かな焼物。形や表情は素朴。それでいて品格があるのはその昔、洛陽、長安における貴族の葬礼や副葬品として使われたからであるという。
陶の馬を見て陶枕にしたいと思った幸恵さんの一瞬の思いに私も共感した。ひととき私は「唐の馬」の極彩色の「異空間」を見たのだった。

   朧夜や銀座の路地の異空間

   さざ波が化石となるや日の永き
   火星接近鰯は七つ星負うて
   美術展監視員ミイラのごと隅に 
   冬はじめ巨大胃袋の中迷ふ
   桃の花レントゲン室で立膝す
   厩出しトロイの馬がその中に
   ちらしずし飾りをはれば春の山
   巻貝の中の明るさ蛍火は
   生ぬるき我に飽く夜のほととぎす
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「街俳句会」同人藤崎幸恵さんの
句集『異空間』は2011年3月上梓された。

句集の中に点在する「異空間」が素敵だ。
藤崎さんおめでとうございます。

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2011年8月 2日 (火)

雨の日の花火

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花火大会だというのに夕方6時頃から激しい夕立となった
7月30日(土)の夜。
花火の始まる8時頃には雨が上がりほっとする。
でも花火のさ中又降り出して、こんな大荒れの夏祭は初めてだった。
雨が降ると盆踊りは出来ないが花火は揚げられる・・・ということを新確認。
   雨の中芯真つ青の花火かな(hoko)

雨の降る花火って特別人を酔わせる。
写真はユキ(小学6年生)がしっかり撮ってくれた。

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