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2011年4月16日 (土)

岨(そば)の月

    花影婆娑と踏むべくありぬ岨(そば)の月       原 石鼎

 婆娑=衣を翻し舞うさまの形容詞のはたらき     岨=山の細道
 
「岨道の続きにらんまんの桜の影がうち敷かれ揺れ動いているのをそれと気付かず踏み通るところであった」と石鼎は自句自解している。
27歳の石鼎、吉野時代の代表作品とも言われる。

110414_142001_3先日、海が見たくなって港の見える丘公園へ出かけた。

当日撮った写真を見ている内にふっと石鼎の句を思い出した。
これは月夜と言えば月夜。もう少し道が細ければ「岨の月」。「花影婆娑と」という感じもあるある。

実際は月夜ではなく花びらに敷きつめられた真昼の公園。
(霧笛橋から見下ろした花吹雪の道)写真の偶然って面白い。

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