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2010年12月19日 (日)

切手の芭蕉   (6回)

「奥の細道シリーズ」   第5集

奥羽山脈を越え、出羽の尾花沢に入り、しばらく滞在する。
立石寺(りゅうしゃくじ)に行く途中、紅花が一面につぼみをふくらませている。

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まゆはきを俤にして紅粉の花          芭蕉
 (まゆはきをおもかげにしてべにのはな)

紅花からまゆはきを連想した作者。「まゆはき=眉掃き」とは女性が白粉をつけたのち眉を払うのに使う小さい刷毛。
 

 

 *切手発行日  昭和63年3月26日
   *消印      山形尾花沢郵便局

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 閑かさや岩にしみ入蝉の声          芭蕉
 (しずかさやいわにしみいるせみのこえ)


立石寺での作。森閑として物音一つしない山寺。そのむなしいような寂寞の中、蝉の声だけが一筋、岩に染み透るように聞こえる。

同行した曾良の作品書留の中の句。

 立石寺   
 山寺や石にしみつく蝉の声

 後に『初蝉』では     さびしさや岩にしみ込蝉のこゑ

これらの句を経て歳月をかけ、かの有名な「閑かさや・・・・」の句に到達している

 

 *切手発行日  昭和63年3月26日
     *消印       山形尾花沢郵便局

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