« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »

2010年7月

2010年7月29日 (木)

生産

今日の午後、10日ぶりにYが九州から帰宅する予定である。
10日間の一人暮らしはもっと暇になる予定だったがとんでもない。
買物、ゴミ出し、簾の上げ下ろし、植物への水遣り、これだけでも一人でやるのは大変だということを実感してしまう。
Img_1639_2
とはいうもののこの10日間、何一つ生産的なことをしていない自分にはたと気付き、昨日、クッション二つを縫い上げた。その気になればあっという間だ。1月の世田谷襤褸市で買った象の模様のインド綿である。生地を縫い上げ、道具として存在した瞬間「ヤッター」感に包まれる。

トマトだけは水遣りをするだけで、つぎつぎ熟れトマトを生産してくれる。今年は豊作だ。Img_1642_2

そろそろ週末がやってくる。俳句を生産しないと句会に間に合わないではないか。
今日はYが帰宅するまでの数時間、俳句を生産しよう。

 夜の秋クッションの象叫びをり
              (hoko)

|

2010年7月26日 (月)

ラムネの味

24日、吾が村の花火大会がいつのものように開催された。
Img_1602_2 花火は大まかに第一部と二部の構成により
30分ほど夜空を焦がした。

「ではこれから第二部に入ります。続けて1000発の花火を打ち上げます。
この1000発のお値段は180万円です」とアナウンス。

ホ~ッ、180万円!安い?高い?は評価の分かれるところ。
束の間ではあるけれど数万人の人を夢心地にするのだからやっぱり安いか・・・。
Img_1600_3 Img_1631

何十年ぶりかにラムネを飲んだ。
昔のラムネの方がもっと刺激的でキツイ味だったような気がするけど・・・。まろやかなラムネの味はつまらない。

|

2010年7月22日 (木)

七夕

京急「立会川」駅から大井競馬場へ行く途中、小さな商店街を抜けて行く。 
Img_6827_47月16日夕暮。
競馬場へ行くのにこの商店街を敢えて歩いて行くのはさすが俳人たちである。

ということは、俳人のナイト吟行の目的地は競馬場ってこと?
何だか楽しそうだけど、大井競馬場の「トゥインクル競馬」のことはご想像にお任せするとして、この商店街の七夕飾りは笹が乾びてサワサワと音を立て何とも言えない風情がある。
7月も半ばになると何だか去年の七夕を見ているようで、この懐かしさがとても心地良い。

   七夕や髪ぬれしまま人に逢ふ       橋本多佳子

   七夕や男の髪も漆黒に           中村草田男   
Img_6826_2

草田男の句。普通漆黒の髪とは女の髪のことをいう。「男の髪も」・・は、女の髪も男の髪も漆黒ということの省略の「も」である。たった一文字の「も」の凄さを思う。
七夕を背景にした髪の毛は何故かエロティック。

|

2010年7月18日 (日)

薔薇

「薔薇二曲」         北原白秋

      
  
 
バラ
 薔薇ノ木ニ
 
 薔薇ノ花サク。
 
 
 ナニゴトノ不思議ナケレド。


Img_0310_2     
      二

 
 薔薇ノ花。
 
 ナニゴトノ不思議ナケレド。

 
    
キハ
 照リ極マレバ木ヨリコボルル。
 
 光リコボルル。



読めばよむほど心の洗われる不思議な詩。
句点(。)にどんな効果があるのだろう。
つい何度も何度も読み返してしまう。そして大らかな薔薇の存在がいつの間にか読者の心を覆ってしまう。
姦通罪で告訴され、その後結婚した俊子の結核療養のために父島に移り住んだときの作品。私生活を微塵も感じさせない穏やかな詩。薔薇も人も何があろうとこの詩のように悠然としていればいいのだ。

白秋は福岡県柳川の出身である。伝修館中学(現在の県立伝修館高等学校)では数学だけが大の苦手で落第したという。天は二物を与えない。代わりにこんなにすごい詩人の魂を授けてくれる。

柳川は私の母の故郷。私は母の実家の従兄弟たちと蜻蛉捕り、蛍狩り、鮒釣りをした。
現在ではすっかり観光化している川下りの川に、昔は葦がたくさん生えて蛍が飛んでいた。私の知っているあの蛍の川よりももっともっと昔の美しい川を白秋は知っている。

|

2010年7月15日 (木)

熟れトマト

大きな熟れトマトを見ればそれはもうスパゲティーだ。Img_6817
ナスは私の大好物。玉葱もピーマンも今が一番美味しいとき。アサリの剥き身は何故か冷凍庫に入っている。
Yは麺類が大好きなので昼食は冷たい饂飩や素麺や蕎麦になり勝ちである。ところが私は麺類が嫌いではないが大好きというほどではない。
ということで、昼餉にスパゲティー、お好み焼き、ピザパイ等を時々作ってはひそかに満足している。どれも簡単なものばかり。夜は絶対に私は御飯党。
Img_6818_2 Img_6820Img_6819_4 Img_6822_2   
ソースの仕上げは香辛料、ケチャップ、デミグラスソースで何とか味を調えごまかす。スパゲティーの上からとろ~りとソースを掛ければ、そりゃあ、素麺よりも美味しいに決まってる?やっぱり料理は下手でも楽しいネ♪

|

2010年7月12日 (月)

カサブランカ

エレベーターホールの百合。名札に「カサブランカ」とある。
あれッ.カサブランカって本来は真っ白いはず。
カサブランカにも色々新しい品種があるようだ。

Img_6814_3

百合は大きく分けて花が横向き、下向き、上向きの種類に分けられるとか。
ではこのカサブランカはどちら向き?

ついでだけど山百合は横向き、鬼百合は下向き、姫百合は上向きだそうだ。私には上向きの姫百合のイメージが浮かばない??どんな百合だったっけ。

卓の百合真向きに匂ふ鼻の先          日野草城

百合の蕊いのちのはじめ濡れてゐし      正木ゆう子

|

2010年7月 9日 (金)

おそるべき

   浴衣着て少女の乳房高からず         高浜虚子

   おそるべき君等の乳房夏来る         西東三鬼

   白亜紀の青空を持ち乳房死ぬ         佐藤鬼房

   西瓜抱き産まざる乳房潰すなよ        鷹羽狩行

新興俳句の旗手、西東三鬼の「乳房」の句はあまりにも有名であるが、女性男性に関わらず俳人が乳房を詠んだ句は少なくない。
掲出のどの句も個性的。乳房という言葉自体にインパクトがあるうえに視点が強烈である。

私も白亜紀のような青空の下で死にたいと思う。Img_6806_2
「乳房死ぬ」なんて激しい言葉は男性だからグサリと言えるのかも知れない。私はこの鬼房の句が好き。そういえばこの句、季語がない。

先日ご近所から熊本産の小玉西瓜を戴いた。「西瓜抱き」の句をふと思い出し、結果、乳房俳句の探訪をしてしまった。

|

2010年7月 6日 (火)

なんも なんも

先日の句会あとの二次会で盛り上がった東北弁は良かった。青森弁も岩手弁も区別のつかない我々だけど、何と暖かで雅な言葉だろう。
とは言えど、「あなた、東北弁ひと言でも喋ったことある?」「なんも なんも」
この「なんも なんも」は惹かれる言葉。はっきりとした意味は分らない、説明も難しいけれど、多分この夏は「なんも なんも」で乗り切れそう。
岩手からはるばる句会に参加されたNさんは、土の匂いのほとばしるトマトの句で見事特選をゲットした。
Img_6808_4Img_6809_5








うちのトマトもそろそろ食べごろとなった。赤いのはミニより少し大きめのフルーツトマト。黄色いのはミニトマト。どちらも甘~いはずだけど、食べてしまうのが勿体なくて。  「なんも なんも」
 ・・・・アレッ、違ったかな?

   カーニバルすみたるトマト熟れにけり    久保田万太郎
 
   港灣ここに腐れトマトと泳ぐ子供       金子兜太


 「腐れトマト」に出合って得した贅沢な気分。
 兜太俳句のエネルギーだけは何としても吸収したい。トマトを齧るように。

|

2010年7月 3日 (土)

紫陽花の虫

家の中も外も今は紫陽花の花盛り。
「虫がついてるから水で洗い流してから活けてね」と言われて
頂いた花。
Img_6798 蛇口でジャージャー洗い流した。虫がいるいる。
虫にシャワーだ。
5ミリ位の小さな魔法使いのような形をしている。
魔法使は尖った帽子を被って腰が曲がって鼻も曲って・・・。おっと、この虫の鼻までは見えないけれど・・・。
淡い青みを帯びた白い色。跳ねるようによく動く。
そういえば紫陽花のこと「七変化」とも言う。
七変化と虫は何故か響き合う。この虫とても詩的。


    
兄亡くて夕刊が来る濃紫陽花     正木ゆう子

紫陽花は濃くなり毎日来る夕刊。「夕刊が来る」という当り前の事が悲しみを増幅させる。たった17文字から零れ落ちそうな悲しみ。言葉はそっけないのに。

|

« 2010年6月 | トップページ | 2010年8月 »