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2010年3月15日 (月)

Img_6354 今朝、カーテンを開けたら菫が咲いていた。昨日私が句会へ行っている留守中に誰かが?植えたらしい。小さな野の菫だ。

「菫」には憧れの一句がある。

 天網は冬の菫の匂かな    飯島晴子

実景には関係なく言葉から入った句である。

天網は辞書で引くと天が張りめぐらした法網という道徳的な意味が出ている。いろいろの意味を含めて、天を薄く覆う霞のような膜が私のイメージとして在る。

まず作者である私が納得し、もう一人くらい受け容れてくれる読み手があれば、それで一句というものは成仏するとしなければならない。
                             (飯島晴子自句自解より所々抜粋)

「もう一人くらい」というのは選者をさすのだろうか。
それにしても「天網」「冬の菫」「匂」という三つの言葉だけで、読者を釘付けにするところが、俳句の魔力なのかもしれない。
写真の菫は冬の菫ではない。うちの今朝の菫だ。少しづつ春・春。

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