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2010年3月

2010年3月27日 (土)

土筆

土筆は茹でるとほんわかと茜色になる。
穂だけが黄緑色をして、皿に盛るとそれはまるで春の夕暮の色。
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茹でる前に「はかま」を丁寧に取るのが少しめんどうだけど、この作業をきちんとやれば、苦味もなく舌触りもgoodである。

数年に一度しか食べない春の味覚の代表みたいなものかな~

今日は、土筆に新若布とトマトを添えて甘酢をかけることにしよう

フレンチドレッシングなど意外と合うかも知れないな。


   
滑り台土筆一本つづきけり       加藤楸邨

   
約束の寒の土筆を煮て下さい     川端茅舎

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2010年3月24日 (水)

マリヒメ

今、伊予柑、ネーブル、オレンジが美味しい。八朔もぼちぼち出始めた。
特に伊予柑は今年豊作だとか。豊作の果物は甘くて美味しい。

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これはもうマーマレード作りのシーズン突入だ。
伊予柑で作ってオレンジで作って、又伊予柑で作って・・・、3回作った。

冷蔵庫をあけるとパッと黄金の光が差し、奥に鎮まるマーマレード。
ヨーグルトにトロリとかけて食べるのが大好きな私は
この時期沢山作って冷凍保存もする。

昨日、蜜柑のメッカ、四国のYの友人から色々な蜜柑が送られて来た。
まるで蜜柑の見本市!
蜜柑の名前を紙に書いて貼ってある。今回の初物は「御荘柑」とマリヒメ。

「御荘柑」(みしょうかん)とはグレープフルーツに似てすごくジューシー。
マリヒメには新種と書いてある。蜜柑より少し大きくネーブルのような色をしている。
まん丸な蜜柑だから「マリヒメ」なんだ。  あぁ、いい名前!     
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右写真の左が
マリヒメ、
右が御荘柑。

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2010年3月21日 (日)

明日の神話

実は先日も渋谷駅は単なる乗り換え駅だった。

でもわざわざ、井の頭線 渋谷駅 とJR渋谷駅を結ぶ連絡通路へ
岡本太郎の巨大壁画 「明日の神話」を見にいった。
ここで見るのは初めて。
 
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東京都現代美術館で見たのは確か三年ほど前だったか。
渋谷の雑踏の中で蘇った「明日の神話」

感激してカメラで写したり懐かしがっているのは我々だけ。
壁画の前を歩く誰一人として見上げたり立ち止まったりはしない。もうすっかり渋谷に溶け込んでいる。
ずーと昔からそこにあったように。

当日デジカメを忘れて、私にしては珍しくケイタイカメラを使ってしまった。.


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2010年3月19日 (金)

大学芋

 ある日のお昼。
Img_6289 昔はたま~に作った大学芋。
ふっと食べたくなってやる気が起きて作ってしまった。

材料はシンプル。
さつま芋、絡めるタレ用に砂糖と醤油、ゴマ、水飴(本日は蜂蜜)

油で揚げたさつま芋を、煮立たせたタレの中へ入れ、タレを絡ませ、上からゴマを振れば、暖か~い「大学芋」の出来上がり♪

大学芋は私の子育て奮闘中の味だ。
それも子供が小さいときはあまり作った覚えはない。息子たちが中学、高校の頃の凄まじい食欲の頃に作ったような気がする。

      襤褸市や大学芋の金色に      辻 桃子

世田谷ぼろ市に行ったとき、大学芋には出会わなかったけど、雰囲気的にはきっとありそう。私が気がつかなかっただけかも知れない。
とろ~りと黄金色に出来上がれば大成功!

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2010年3月15日 (月)

Img_6354 今朝、カーテンを開けたら菫が咲いていた。昨日私が句会へ行っている留守中に誰かが?植えたらしい。小さな野の菫だ。

「菫」には憧れの一句がある。

 天網は冬の菫の匂かな    飯島晴子

実景には関係なく言葉から入った句である。

天網は辞書で引くと天が張りめぐらした法網という道徳的な意味が出ている。いろいろの意味を含めて、天を薄く覆う霞のような膜が私のイメージとして在る。

まず作者である私が納得し、もう一人くらい受け容れてくれる読み手があれば、それで一句というものは成仏するとしなければならない。
                             (飯島晴子自句自解より所々抜粋)

「もう一人くらい」というのは選者をさすのだろうか。
それにしても「天網」「冬の菫」「匂」という三つの言葉だけで、読者を釘付けにするところが、俳句の魔力なのかもしれない。
写真の菫は冬の菫ではない。うちの今朝の菫だ。少しづつ春・春。

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2010年3月 9日 (火)

『日本大歳時記』をひらくのは年にほんの数回である。不勉強きわまりない。
Img_6353_2 ほとんどは「季寄せ」に依存している。
「季寄せ」より詳しく見たい時は「歳時記」だ。ほとんどここで終る。
今日、珍しく『日本大歳時記』をひらいた。
「燕」のことが知りたくて。

    つばくらめ斯くまで並ぶことのあり         中村草田男

おーっ!草田男さんの句について、龍太さんの鑑賞と季語解説が載っている。
うれしいな。
<解説より>
ひと口に童心というが、大人が童心を抱き、さらに童眼で対象をとらえ、一分の隙もなく大人の表現にかえるということは意外の難事。同時にまた、俳句は記憶し易い要素を持つ。平明な表現故か。だが、その底に無垢の詩心と感動が居据っていなかったら陳腐平凡は超えられまい。 〔飯田龍太〕
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今日はこの文章に出合っただけでもラッキーだった。
「燕」を使うのに勇気がいるような解説文だけど、勇気を以って使おう。
「燕」の飛ぶあの姿こそに何にも増して詩があるのだから。

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2010年3月 2日 (火)

別れ

朝日新聞社から『千の風になったあなたへ贈る手紙』を近く発売するそうだ。
この本には153編の別れとそれを乗り越える体験の手紙が収められている。

テレビ番組でもタイトルは違うけれど、時々「あなたへ贈る手紙」なるものを特集している。でも私はほとんどこの手の番組も本も見ないことにしている。読めば涙し、嵌ってしまいそうだから敢えて避けている。

この二年間、Yと私の兄弟姉妹のうち三人との永久の別れがあった。
急激なスピードで別れの瞬間が訪れる年代に突入したことを改めて感じてしまう。
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別れにも色々あるけれど、職場との別れは又複雑だ。
仕事への未練と仕事から解放される喜びの中、感謝の花束に身体が埋まる。
もう二度と私の部屋が花で埋まることは無いだろう?いやあるかも?等と思いつつ。

   
七夕や別れに永久とかりそめと      鷹羽狩行

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