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2009年11月

2009年11月27日 (金)

小窓

  鷹柱(たかばしら)          正木ゆう子

  標高も水位もあをく九月尽(くがつじん)
  乾坤の高きところを渡り鳥
  幼鳥(ようちょう)もゐてひたすらに鷹わたる
  青空の青の極みへ鷹柱
  秋風のもの言ふ樟(くす)に会ひにゆく
  長命のかなしみもあり実紫(みむらさき)
  暁のシリウスをこそわが標(しるべ)

                       「文藝春秋」2009年11月号より
                         (ルビは表記のまま)

正木ゆう子さんの句は
自然を享受する人や動物に対しての言葉選びが大胆且つ繊細。

  秋風のもの言ふ樟(くす)に会ひにゆく
人と話したくないときの相手は「樟」。樟と語れば只、癒されるだけ。
ふっと樟が匂って読者も癒される。
この「樟」には人に言はない伏線がありそう。

   
「文藝春秋」に毎月一人の俳人の七句が掲載される。
まったく俳句とは関係ない他の記事の真ん中の「小窓」に掲載されるのでとても
印象的。

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2009年11月25日 (水)

笑顔

 手袋を脱いで言葉が生まれけり       三沼画龍    
                                                                 句集『なんぢやもんぢや』より

何でもない、さらりとした日常の一端のところが、さっと掴めている。
無造作に掴んでいて、これだけの中身が掴めたというのは、敬服しました。
(1992年八月号 〔楸邨記念館開館記念大会記録〕加藤楸邨先生評)

Img_2809

昨夜は「街」創刊同人三沼画龍さんの通夜だった。
画龍さんは大らかで存在感のある
笑顔がとても素敵な方だった。
さみしくなる。

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2009年11月18日 (水)

黒棒      -唐人町ー

福岡の姉から「黒棒」が送ってきた。
Img_5877_2
「ihoちゃん、黒棒って覚えてる?
ホラホラ、唐人町にお菓子屋さんがあったでしょう?あの老舗の黒棒よ」と姉の電話。
「う~ん!パン屋さんは覚えてるけどお菓子屋さんは覚えていない」と私。
姉はお気に入りの整体師が居るということで今でもたまに唐人町へ行くらしい。
なつかしい福岡の唐人町(まち)。

鯔の跳ねていた鯔の川。
川は今、側溝となり、鉄板で覆われ、上を車が走っているそうな。
焼きたてパンのパン屋さん。
食パンにバターを塗って上に砂糖をかけてオヤツによく食べたっけ。
河豚のぶつ切りをどっさり売っていた魚屋さん。
中村錦之助の映画をよく見た小さな映画館。
どれをとっても句材になりそうな予感。

今、私の前に陽炎のように
黒棒がある。

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2009年11月15日 (日)

赤蕪

   洗ひても洗ひても赤蕪かな     大串 章

   赤蕪の羞らひもなき赤さかな    片山由美子

蕪の美味しい季節になった。
私は「赤蕪」が好き。Img_5831_2
白い蕪よりも蕪らしいクセのあるところが好き。

甘酢に漬けるのも美味しいけど、浅漬けも美味しい。
私は市販の「浅漬けの素」を水で好みの味に薄めて一晩漬ける。
とろりと昆布の味も染み込んでパリパリとサラダのようにいただける。かんた~ん♪
蕪漬に昆布は欠かせない。

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2009年11月13日 (金)

昨夕、「天皇即位20年」に3万人が皇居前広場に集い、お祝いした。
お元気で中睦まじい両陛下をテレビで見るのは、何処にでもいる普通の老夫婦を見るのと同じように素直にうれしいものだ。Img_5855 グループ「EXILE」(エグザイル)の奉祝歌に時々微笑んでいらしたお顔が印象的だった。
Img_5844





吾が家に又、500円記念コインと記念切手集が増えた。
(あくまでも私の趣味ではないけれど・・・)
Img_5860 Img_5842_2

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2009年11月 9日 (月)

近所の温泉     ― 横浜温泉 ―

   貴方はもう忘れたかしら
   赤い手拭いマフラーにして
   二人で行った、横丁の風呂屋・・・・・

実は近所に天然温泉がある。Img_5809
うちから徒歩7~8分というほんとにご近所のお風呂屋さんという感じ。
あのカワセミ池の横の道路を横断すれば、黄色い旗がひらひらしている知る人ぞ知る「横浜温泉チャレンジャー」。

湧出温度が45℃で加温の必要が無いといわれている澄んだ源泉である。Img_5824_2  

2時間で大人500円也の日帰り温泉。

バスタオルと着替えを手提げに詰めて、うちからはたった数分で着いてしまうけど、何だか「神田川」の気持になっていそいそしてしまう。

   



この辺り温泉の熱で暖かいのか、数種類の蝶が盛んに「小春日和」を満喫している。Img_5819_3


冬蝶の翅を展けば銀河痕           高野ムツオ

「銀河痕」っていいなぁ。ちょっと言えない言葉とその世界。
横浜は秋晴の暖かい日が続いているが、
もう「冬の蝶」というのだろうか。

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2009年11月 6日 (金)

いつまで朝顔

Img_5801_4

うちの朝顔は先月、蔓を片付けてしまったけどここの朝顔はまだまだ元気。
とは言え週一度しが通らないここ駐車場脇の朝顔の行く末をつい心配してしまう。

明日は立冬。
朝晩は少し冷え込んでいるけれど、ここしばらく秋晴が続くらしいから、まだ当分はきっと咲き続けるに違いない。Img_5803_2

朝顔は霜の心配のない軒下などだったら、蔓を適当に切り詰め、地面に這わせて、藁や腐葉土などで保護すれば越冬できるらしい。思いの外結構寒さには強いんだな。

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2009年11月 3日 (火)

新米

三角くじを引いたら「当たりましたヨ~新米!」Img_5793

新米と言われて一瞬どうやって重たい米を抱えて帰ろうかと、ふと不安がよぎった。
そそっかしいのはいつものこと。
目の前に420グラムの新米を出されてほっとするやら苦笑するやら。


新米といふよろこびのかすかなり   飯田龍太

新米の其一粒の力かな        高浜虚子

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