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2009年8月14日 (金)

観覧車

   観覧車に亡き人ひとりづつ月夜       松野苑子
                             句集『真水』(さみず)より
                             
つい最近まで観覧車に乗れば浮遊感と優越感で夢心地だった。
遠くから眺めても未知への上昇気分を誘う観覧車は
車や電車等の他の乗物とはあきらかにイメージが違う。

この句は観覧車に亡き人を乗せている。Mirai

あのゴンゴドラに祖母や父母、兄、姉、全く知らない人の顔も一人づつ乗せて・・・そしてその顔はにこにこ笑って・・・。

今日はお盆の14日。
故人が観覧車に乗ってやってくるとは、何とユニーク。

月は観覧車に乗っている人、見ている人をやさしく包み込む。

この句に出合ってから、観覧車を見ると、何故かジーンと来る。
もう、夢心地のような観覧車への憧れからは卒業した。
そしてそれはなつかしさに変わったのだった。

  『真水』は先月、7月に上梓された松野苑子さんの第二句集です。

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