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2009年8月

2009年8月28日 (金)

朝顔

朝顔は咲いて初めてわが身が絶壁にあることを知る。

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なんてことは擬人法的考え方。
俳句ではあまりよしとされないけれど、
うちの朝顔を見ていると、ふとスリリングに咲いている朝顔の気持にも
なってしまう。

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今年初めて朝顔を植えた。

朝顔は未だ雪の無い初秋の富士へ富士へと蔓を伸ばす。

「絶景!絶景!」
そして「スリル!」

朝顔は少しづつ吾が家のリビングに忍び寄る西日をも避けてくれる。

  朝顔の紺の彼方の月日かな      石田破郷

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2009年8月24日 (月)

沢蟹

先日、魚屋さんでサワガニを買って貰ったユキは大喜びの様子。090822_10090001_2
雄だから名前は
「カニサワさん」だそうな。
さすがに最近の子はネーミングが素早い??

三人家族の六つの目にいつも見つめられて、ますますピンクの爪が濃くなることだろう。

ユキからの電話と前後して画像がメールで送られてきた。

カニサワさん、今度、水槽ごと吾が家に遊びに来てね!

去年、私がアニマルショップで見たサワガニは白い色だった。「・・・・・・沢蟹白き爪立てて」の句は未だ未完成だ。

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2009年8月21日 (金)

辣韮&カレー

二人だけの生活になってから、カレーライスを作る回数は極端に減った。
たまに作るとやっぱり美味しい!

私は牛肉の薄切りと野菜たっぷりの少し甘めが好き。
南瓜を入れると自然に甘味が出てこくもでる。

先日作ったカレーにうっかり南瓜を忘れて、何か物足りなかった。

カレーには福神漬けと辣韮が欠かせない。Img_5357_2
私はこの福神漬けが大嫌いなので、辣韮さまさまなのだ。

今年、「nemurinnレシピ」の辣韮漬けに挑戦して大成功♪
醤油味だけど、殆んど醤油を感じないほどさっぱりとサラダ感覚でいくらでもいただける。
こんなにかんたんに出来るレシピに感謝、感謝!

今日のお昼は先日のカレーの残りだった。
もちろん辣韮もカリカリと!
辣韮は血をきれいにすると聞いたけれど、何だかほんとに体の中がすっきりした感じ。
私の体は素直らしい??

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2009年8月18日 (火)

海のエジプト展   ー海底古代都市 (Y150)ー

海のエジプト展の中に、アメリカ、フランス、北朝鮮、ロシアやわが日本などという現代の生臭い国の名は一切出てこない。
人類は古代という大きなひとくくりの中で一体化してしまうのである。

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海底の巨大画面がいたるところで壁を占め、音声の案内を聞きながらスフィンクスの彫像に驚き、生活用品の鏡、コイン、鍋、柄杓、指輪などの小物に感嘆し、古代都市の海底探検をしてゆくというような設定になっている。

圧巻は5.5メートル前後の「ハピ神像」「ファラオ像」「王妃像」の3つの石像であった。

神秘的な立像にただただ見とれてしまう。
ふふ!2300円の入場料を高いなんて二度と言ってはダメ! この抜けるように美しい巨大立像を見た途端にそう思った。  

Img_5499   新涼や神様の鼻みな欠けて(hoko)
どれひとつとして完璧な鼻を持つ石像は無かった。
この顔にはどんな鼻が乗っかっていたのだろう・・・と想像するのは楽しい。

何事も完璧はつまらない。神様だって俳句だって。

「海のエジプト展」は今、パシフィコ横浜(横浜・みなとみらい)で開催中です。

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2009年8月14日 (金)

観覧車

   観覧車に亡き人ひとりづつ月夜       松野苑子
                             句集『真水』(さみず)より
                             
つい最近まで観覧車に乗れば浮遊感と優越感で夢心地だった。
遠くから眺めても未知への上昇気分を誘う観覧車は
車や電車等の他の乗物とはあきらかにイメージが違う。

この句は観覧車に亡き人を乗せている。Mirai

あのゴンゴドラに祖母や父母、兄、姉、全く知らない人の顔も一人づつ乗せて・・・そしてその顔はにこにこ笑って・・・。

今日はお盆の14日。
故人が観覧車に乗ってやってくるとは、何とユニーク。

月は観覧車に乗っている人、見ている人をやさしく包み込む。

この句に出合ってから、観覧車を見ると、何故かジーンと来る。
もう、夢心地のような観覧車への憧れからは卒業した。
そしてそれはなつかしさに変わったのだった。

  『真水』は先月、7月に上梓された松野苑子さんの第二句集です。

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2009年8月10日 (月)

天使の羽根

先日、吾が村にサンバの天使たちがやってきた。

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納涼まつりのイヴェントとしてサンバダンシングチームを呼んだのである。
背中に大きな羽根をつけた天使たちがひととき舞台とテーブルの間を縫って踊りまくった。

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羽根が揺れる。
ビールの泡が零れる。
焼鳥の匂いが充満する。
焼鳥とサンバがこんなにぴったり合うなんて信じられない!

サンバは楽しい♪サンバはうれしい♪
サンバは自然に体が浮いてくる?

私もブラジルのサンバのダンサーを見るのは始めて!
むらさきと水色とゴールドの3色の天使たちのダンスは不景気という夏空を震わせた。

   踊り子の背ナに乗りゆく小蟷螂      野沢節子

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2009年8月 7日 (金)

無花果

無花果の実を知らなかった頃、
「イチジク」という不思議な名に惹かれた。
何故かエキゾチックな果物に思えて、形を想像してもイメージとして
全く湧かなかった。
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中学の頃だったか、始めて無花果を見て幻滅した。
裂けて崩れそうな果実は美とは程遠い。
食べて、又又びっくり!想像を超えた複雑且つ濃厚な味。



今でも塾した無花果には何か畏敬のようなものを感じる。

無花果は青いときが形もきれい。
今日、青無花果の下を歩いた。

     
無花果を食ふ天刑の名をうけて    平畑静塔

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2009年8月 3日 (月)

百合の蕊

「蒲の穂」と「百合」は福岡の姉が先日吾が家に滞在したときに活けたもの。
(活けたというより挿したと言った方がぴったり?)

「夏の花は少し長めに切りましょうね。水を替えるときにImg_5412_4
少しずつ切ってあげたほうが長持ちするから・・・」
なぁんて独り言をいいながら活けた。

姉が帰ったあと、白百合は己の白い肌を黄色い花粉でべたべたに汚して
まるで姉との別れを惜しんだようだった。

  白百合や己を汚す蕊を持ち(hoko)

私にしては珍しい観念的な句。
結果はやはり今井主宰選には外れた。
人生を暗示するような観念的な句は避けたいという理由だった。句評を頂けただけでも幸運というべきか。
私の思っていたとおりだった。「やっぱり・・・」という句である。

白百合を見るたびに、姉の活けた花粉に汚れた百合と
没になった句を思い出すに違いない。

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