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2008年3月

2008年3月31日 (月)

京都(2)  - 妙心寺 -

Img_0382_2 「喝(カーッツ)」
葬儀の読経の最後はこの大音響の一語であった。
出席者すべての人を震わせたこの「喝」。
何に対する「喝」なんだろう。一体どんな意味があるのだろう。

大阪の姉はあっという間にあの世に逝ってしまった。
葬儀の日、精進上げの料理を戴きながら、
あの「カーッツ」についてお坊様に尋ねた。

「死者もこの世に残された者もお互いに未練があるのです。
死者はこの世への未練を断ちなさい。残された者は死者への未練を断ちなさい。
そして死者の背中を押し出してあの世に送り出すのです。
それを促すための『喝』なのです」

「喝」の大音響はこの世とあの世の境界線にとどろく一語であった。

「花園」にある「妙心寺」は臨済宗妙心寺派大本山。Img_0417

京都二日目は、姉の四十九日、納骨の日。

遠くを指差して「あれが徒野(あだしの)ですねん」と教えてくれた姉の夫も既に故人。

妙心寺の墓地は明るく晴れ渡り、時々爽やかな風が吹く。もうすっかり春。
 Mansaku2_2


金縷梅や「仕方がない」を繰り返し     いほこ

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2008年3月27日 (木)

京都 (1)  - 三十三間堂 -

京都へ行ったら先ず千一体の千手観音さまにお会いしたい。

3月23日、新横浜から2時間半足らずでもう「三十三間堂」の前にいる。
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赤の固まりの枝垂桜の蕾が重たそう。開花には未だ一週間早い。

枝垂桜わたくしの居る方が
正面        池田澄子


三十三間堂には本像の千手観音像を中心に一千体の観音像が埋め尽くされて圧巻。

明かりに透ける十一面観音像に春の埃がうっすらと輪郭を作っている。

この千一体の観音さまの中には
「会いたいと願う人の顔が必ずある」と伝えられている。Img_0351

「一番会いたい人の顔はどの観音さま?」

今日はこのあと、「西本願寺」へ。
午後3時には、「新都ホテル」で福岡の姉と落ち合うことになっている。
三日間の京都の旅が始まる。

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2008年3月18日 (火)

青麦

ストック、カーネーション、白菊、アリストロメリアなどを一括りにした超お買い得の花を買ってきた。束を解けばなんと青麦が一本あるではないか。「ヤッホー」である。

麦踏み 麦青む 麦畑 麦の秋 麦刈 麦藁 麦茶 麦こがし 麦とろ 麦蒔き・・・

やっぱり麦青む季節が最高。Img_0261_2_2 


折鶴の白ばかりふえ麦青む 
                    坪内稔典


白い折鶴に屈折感を感じる。

一本の凜とした青麦の穂はまるで少年そのもの。

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2008年3月10日 (月)

平行線

「今日のコーヒー豆は何?」
「スペシャルブレンドだよ」 
「ふーん。どこかで聞いたような名前ね」Img_0240
「スペシャルブレンドは大体どこのメーカーにでもあるよ」

うちの買物係りはYである。このY、私と八つ歳が離れていて、育ち盛りの頃、多少は食料難を経験しているから、何でもすぐ買い溜めをする傾向がある。

私が少しでもせっせと片付けて押入れに余白でも作ろうものなら、たちまち、又、Yが買って来た雑貨で埋ってしまう。

先日はスーパーの開店記念セールのコーヒー豆を10袋買ってきた。
豆の名はモカマタリ、トラジャッママサ、モカブレンド、グァテマラ、コロンビア、マンデリン、カフェジーニョ等々、何でこんなに種類が多いの?

うちの非常食は、海外旅行の時に使った大きな旅行用トランクの中にびっしりと入っている。
トランクにはキャスターが付いているから押入からの出し入れにはとても便利。
年に一度位点検して入替えを行っているのはY。

ある日トランクの中に、フルーツ缶詰、ミネラルウォーター、レトルト食品、薬、ティッシュペーパーがカラフルに並んでいる中に、Yの着替えが一揃い入っているのを見つけた。

「あら、この着替え、自分のだけじゃない?私のは?」
「そりゃ~、自分で入れたら?」
「そりゃぁ、そうだけど、教えてくれたっていいじゃない? ムニャ、ムニャ、ムニャ・・・」

あれから、3年。私の着替えは未だ入っていない。
用意周到な男と楽観主義の女はどこまでも平行線。
多分それは育った時代の8年の差ではないのかなぁと思うのだけど??

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2008年3月 8日 (土)

三椏(ミツマタ)の花

里山を歩くと未だ全くと言っていいほど緑も見当たらず冬のまま。
そんなところに三椏の花は吾が世とばかりに満開である。

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遠くから見ると梅の花のようでもあるけどやっぱり違う。
近づくと梅よりずっと地味で花は淡い黄色。

枝が三本づつに分かれて出ることからのこの名がついたとのこと。

 

  三椏の花に光陰流れだす        森 澄雄
 
  三椏の花雪片の飛べる中        山口青邨 
     
三椏の花が咲く今の季節は、たま~に雪が降ったりもする。
三椏の花がまるで雪片のようだ。

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2008年3月 1日 (土)

外は春

「何やってもつまんないなぁ」と私。
「紙粘土でお花作ったら?」とY。
「う~ん?」
「ビーズやったら? 吟行でもしたら? ブログやったら?」 Yはつぎつぎ畳み掛けてくる。
「う~ん! もしかしたら軽~い、いや、重症の
鬱かもネ。」と私。

「O先生に相談してみたら?」 Yはニヤニヤしながら言う。
「O先生のところへ行ったら、アハハ!と笑い飛ばされてしまうわ。
まさか、血は採らないと思うけど・・・」 以上、今朝の会話より。

人は楽しくても悲しくてもつまらなくても食事の時間には食卓に座ってしまう。

Img_0110_4今日の昼は、ときどき作る「お好み焼き」。
キャベツ、人参、玉葱の千切りをベースに「むきえび」と「白子干し」を使った。

その日によって、干し海老、シーチキン、豚のこま切れ等、冷蔵庫にある動物性食品を何か入れて、市販のお好み焼きの粉を卵と水で溶き、フライパンで焼く簡単なもの。

私の意思に関係なくトッピングのかつお節がうれしそうにふわふわ揺れる。
インスタントの「つぶつぶコーンスープ」を添えればもう出来上がり。
 

お好み焼きを作れば「私、お好み焼き屋さんになろうかしら」Img_0113_2
餃子を作れば「餃子屋さんになろうかしら」 が口癖。 どこまでも単純な女。

昨日も今日も外はとっくに春。

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