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2007年10月

2007年10月29日 (月)

撫子

Img_0432 男が海へ行った日、女は森へ行く。

家から近い「四季の森」は一度吟行の下調べを兼ねて行ってみたいと思っていたところ。



かさねとは八重撫子の名なるべし         曾良

私は「おくのほそ道」の中のこの句が好き。

借り馬に乗って旅をする芭蕉と曾良。馬のあとをついて走って来た少女「かさね」。
田舎の子にしては優美な響きの少女の名「かさね」。
かさねの藁草履。膝小僧の出た短い野良着が走りながら撫子のように揺れる。

Img_0429_5撫子を秋の七草に数えたのは山上憶良だとか。

うれしいことは突然起る。「四季の森」で
こんな可憐な
撫子に出合えるなんて。

それも蜻蛉のオマケ付き。

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「四季の森」の目玉はしょうぶ園、紅葉の森、ジャンボ滑り台、あし原湿原等。
今度は紅葉の頃に来てみよう♪

又、ご紹介しま~す!

    (下は「四季の森」北口)

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2007年10月24日 (水)

いなだ釣り

Img_0451_3   いなだは行けば釣れるという魚のようだ。釣りに行って一匹も釣れなかったことは過去一度だけである。

この時期、毎年いなだ釣りに出かける。

今日の釣果は40cmほどの大きさのものが7匹。いつもの半分の数にも満たない。

7匹だって二人にとっては多過ぎるのでいつものようにご近所に配った。

いなだは鰤の子。鰤に比べてあっさりした味である。
刺身、塩焼きが美味しい。あらは勿論吸い物に。

Img_04531_5 去年は配っても配ってもまだ残ったので三枚下ろしにして冷凍保存した。それを鍋物にしたらとても美味しかったので、今年もそうしようと思っていたら、配ったら無くなってしまった。又来年・・・。

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いつまでも釣りが楽しめるといいのだけれど♪

おっと!釣りに行くのは私ではありません。相棒Yのことです。
(今日は江の島を出船して城ヶ島近くの釣り場でした。)

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2007年10月23日 (火)

アジト

今日のウォーキング。
Img_0401 ほんとに見過ごすところだったアジト。
躑躅の根元の空洞にあった、あった!
新しいダンボールを敷き詰めた子供たちの秘密基地。
小学生だったら這いつくばって三人がやっと入れる位。

Img_0398 「アジトのような君の胸」ほど深く複雑なアジトではないけれど、とてもなつかしい♪

そばで女郎蜘蛛が見張っている。

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冬の夜やアジトのごとき君の胸           今井 聖
                              句集『谷間の家具』所収

現実のアジトはあくまでも明るく可愛い。
過ぎし日のアジトはあくまでも甘く切ない。
もうすぐ冬。
        

 

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2007年10月21日 (日)

予感

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先月、北鎌倉「円覚寺」へ行った。

円覚寺境内にある自販機と空き壜入れ。
人は水を買って、飲んで、不要物を捨てる。

寺はこの世とあの世を結ぶ中継地点。
境内の一角に、人の生き様を凝縮するように整然と並んでいる自販機と空き壜入れ。

空き壜入はいつもニコニコ笑って天上をみている。ここに仏の教えがあるのかしら。
なあんて、日頃は無神論者のような生活を送っている私が、ふとこんな事を思ったりもする。

ことごとく秋思十一面観音           鷹羽狩行

「ことごとく秋思」という表現の見事さに、作者への憧れと尊敬の念を抱いてしまう。
日本最大級の木造十一面観音立像は鎌倉長谷寺にある。
久し振りに今度是非行ってみよう。
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詩人八木幹夫訳、仏典詩抄「日本語で読むお経」を開いてみる。

私の書棚の最終の愛読書は多分この本・・・という微かな予感がある。

自販機から経本に辿りついたのも、もしかしたら秋という季節のなせる業(わざ)。

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2007年10月17日 (水)

待って~

「待って~~。子供が乗っていま~す。待ってくださ~い。」Img_0137_3 

母親を残し幼い子供だけを乗せて発車してしまったチンチン電車。
その昔、八幡市内を走っていた電車は超満員で、確か5~6才だった子供は人と人の谷間に一人ぼっちになった。

チンチン電車を見るたびに思い出す。

幼い子は私。母は大声で叫びながら電車を追ってきた。
「どうしよう!お母さんが乗っていない」と思う恐怖感に陥る直前に走り出していた電車は止まってくれた。ほっ


東京都に残っているチンチン電車は都電荒川線だけになった。
窓に東京のビルを映し走り続けている電車はいつまでも残して欲しいものの一つ。
(10/06/2007撮影)

がくがくと止まりて月の電車かな          夏井いつきImg_0136_3

チンチン電車は秋風の路面を時々信号で止るのがいい。

横浜六角橋のチンチン電車がなつかしいなぁ♪

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2007年10月13日 (土)

通草(アケビ)

糸瓜? もしかしたらキーウイ? でも中々熟れてくれない。

Img_1328_2 骨董店の軒先とは言え、ずーっと気になっていた。
7月・・・8月・・・9月。
もしかしたらアケビかしら?と思ったのは先月あたりから・・・。
でもまだずーっと青いままだった。


Img_0199_3 「ワオー!やっぱりアケビ!」

今朝通りかかると、ぱっちり実が弾けていた。淡い紫色である。

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実は昨日、伊賀の里からアケビが送られてきた。正真正銘、野生のアケビである。

皮が紫のものもあったが、キーウイのような茶色の肌にはびっくりした。
大きいのは長さが15センチ近くもある。甘い、甘い。

伊賀は芭蕉の故郷。
今、観光ルートから少し外れた野を歩けば、アケビや真っ赤なガマズミの実が盛りとのこと。秋はこれから加速してゆく。

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2007年10月11日 (木)

鶏頭

鶏頭は聖者の首の垢の色         今井 聖
                             句集『バーベルに月乗せて』所収

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始めて納得した鶏頭の色。
 

この赤は「聖者の首の垢の色」。

「赤」と「垢」がぴったり嵌った。

決して忘れない色。

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管理されていないようで管理されている一画。

三保の森入口近くにある私の大好きな花畑。


ついこの間までは一面、葉鶏頭の林だった。
今は鶏頭の真っ盛り。

晩秋はどんな畑になるのだろう。

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2007年10月 8日 (月)

Yの実家は大分県日田市。昔の天領である。代々杉山を守り続けている。

Img_0128 実家へ初めて行ったとき、私は生まれて初めて滴る桃を自分で捥いで食べた。
二度目に行ったのは栗の実る丁度今頃。

その時、黄金色の栗の甘露煮を大鍋一杯作ってあったのには心底驚いた。茹で栗と栗御飯しか知らなかった私はこんな贅沢な食べ方は初めてだった。

Img_0156_2 その感動が未だ忘れられず、毎年送られて来る見事な大栗は必ずすぐに「甘露煮」にする。もちろん「栗御飯」も。

栗の皮を剥くのはY。さすがに上手い。今は便利な栗剥き鋏があってとても便利。

栗は全部皮を剥いて、水に一晩浸してアクを抜き、水気をしっかり切って冷凍しておく。
栗はこうしておくと一段と甘味が増しておせち料理の甘露煮もすぐにOK。

Img_0159 かぼすは冷蔵庫に入れておけば長持ちするので、これから鍋物をするときにとても重宝。

杉山、栗山を一緒に歩いたYの両親もすぐ上の兄も既にこの世の人ではない。
ふるさとはつくづく有難くそしてなつかしい。

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2007年10月 4日 (木)

秋蝶

見て!見て♪

Img_0058_3   


こんなに美しく揚羽を撮ったことは
初めて♪Img_0056_2

どんなにレンズを近づけても全く動かない。

しばらくしてふわっと重たそうな体で飛び立った。(10/03/2007撮影)

もしかしたら産卵中だったのかな?


秋蝶より低きところに星条旗        今井 聖 
                             句集『バーベルに月乗せて』所収


平凡な視点を常に避けている作者。視点は秋蝶ではなく星条旗。
焦点が秋蝶から低いところへだんだん移って、星条旗にぴたりと嵌った瞬間の写生。
「低きところ」に意味があるのだろうか。
読者は再び星条旗から高い秋蝶の存在に思いが戻る。


星条旗は赤白横線と、
左上の青地の枠に州の数だけ白い星のある旗。

秋蝶は星が一つ抜けて飛んでいった白い蝶なのかも知れない。

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2007年10月 1日 (月)

料理本

Img_0027_3 私の書棚の中で一番お世話になった本は
辻勲の「わが家の味全集」と「飯田深雪の西洋料理」。
どちらも買って三十数年経っている年代もの。

もう表紙の色が変わってボロボロ。料理の本は数限りなく買ったけれど、結局、基本料理を忠実に紹介しているこの二冊が一番役にたった。

深雪さんは現在96歳でいらっしゃるとか。お二人の大家がこの痛んだ本をご覧になったらきっと喜んで下さると思う。
キッチンに持ち込むにはちょっと大き過ぎるのが欠点。

私は難しい料理は苦手。

息子たちの大好きな「グラタン」「ビーフシチュー」は深雪さんの御影。
子供たちが巣立ってからはほとんど作らない。
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いつも大勢揃ったときは「五目寿司」が定番。
 

残った五目寿司はパックして冷凍する。
電子レンジでチーンするといつでも頂ける。
私は暖かい五目寿司が大好き♪

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十月や顳さやに秋刀魚食ふ          石田波郷

「顳さやに」はいかにも美味しそうな表現。「さやに」を辞書で調べると、「明に」「清に」とある。私は「清に」の方を選びたい。秋刀魚だからこそ食するときは凜として。 いいなぁ!

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