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2007年7月

2007年7月30日 (月)

三保の森(その2)

Img_1238_2 ― 山ゆりの丘 ―

「三保の森」での唯一の収穫は
「山百合」に出合ったこと。

私が感嘆の声を上げたので、きっと急激に枯れが進みそう。
百合はこの世の最後の褒め言葉を聞いてしまったのだ。

近づいてカメラを向けると、逆にどんどん遠ざかる百合。
まるで違う世界に迷い込んだよう。

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この
「三保市民の森」は「ズーラシア動物園」へと続いている。そうそうもう一つ、傍に「四季の森」も。
この辺り、
昔はきっと巨大な樹海だったのではないかしら。
横浜は森が多くて好き。

「山百合」は神奈川の県花。
別名「吉野百合」

市内では殆んど見られなくなったという山百合。
「山ゆりの丘」を大切にしよう♪

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2007年7月28日 (土)

三保の森(その1) 

― 境 ー

足を痛めているときに限ってあそこへもここへもと、行きたい場所が際限も無く増えてくる。その思いがつのって身体がだんだん重くなる。

Img_1235_3 「そうだ!今日は久し振りに森を覗いてみよう」
自宅から10分も歩くと森の入り口。舗装されたきれいな道から柔らかい土の道に変わればもう「三保の森」の中。ここの森の樹は殆んどが杉か檜。雨のあとの森は湿気が多くてむっとするような葉っぱの匂いに充ちている。

Img_1229_4 今日は楽な谷道にしょう。
数分も歩くと視界がぱーっと明るくなって小さな小さな青田が見えて来た。

Img_1231_2 Img_1233_4 確かこの先にカルガモの池があったはず。

・・・・と、いきなり「スズメバチに注意」の立札が。
ヤバイ!今日はここまで。
ウォーキングシューズが履けるようになったら又来ましょう♪


泳ぎより歩行に移るその境             山口誓子

舗装された堅い道から柔らかい森の土に移ったときの足の感触。ふとこの句を思い出した。「泳ぎから歩行」という全く違う動作に移るような状況では無いにしても、様々な場面で思い起す句。生活の至る処にある「境」。

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2007年7月25日 (水)

髪座(かみのけざ)

― 髪座(かみのけざ)って知ってる? ―

私のブログ名は「夜空へ」。だから夜空が大好き。雨の日でも、真昼間でもインターネットは夜空をあまねく見せてくれる。そんな時ふと目にした髪座(かみのけざ)。
「えっ! 髪座って何?」 ある雨の日、今迄聞いたこともない星座に遭遇したのだった。

「髪座」は春の終りから夏の始めにかけて夜空の天頂からやや南よりにある星座。肉眼では見つけにくいかも知れないが、望遠鏡で見ると細かい星がたくさん集まっていてもしかしたら"髪の毛"のイメージが湧くのだそうな。

この髪の毛はある国王の后、ペレニケのもの。Img_0389_1
国王が軍隊を引き連れて、遠くの国へ戦争に向かったとき、長い期間の遠征だったからペレニケはとても心配した。そこでベレニケは愛と美の女神アフロディテに夫の勝利と無事の帰還を祈った。アフロディテは「自分の命と夫の次に大切にしているものを神に捧げれば必ず願いは叶う」と言った。そこでベレニケは長く美しい自分の髪を切って、神殿に捧げたのだ。
この祈りの甲斐あって、夫は無事凱旋した。でも夫はベレニケの髪を切り落とした姿を見て、愕然とした。
   髪座さして鉄砲百合尖る    いほこ

夫は妻であるベレニケに美しい姿のままでいて欲しかった。でも自分の命のために大切にしていた髪を切り落としたということを知って、前にもましてべレニケを愛したというお話。
女性が髪を切るということは意味のあるもの。大切な大切な女性の髪。(おわり)

罌粟ひらく髪の先まで寂しきとき           橋本多佳子


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2007年7月22日 (日)

あれれ!グラウンドがいつの間にか祭一色。
それにしても昨日は雨が振らなくて良かったぁ!
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祭提灯のレイアウトはいかにも都会的。
遊水池からつぎつぎに上っては夜空を焦がした花火。
「ああ!生きている」ってふと思った。
幸せの光の色は一色ではない。やっぱり虹色。
毎年、部屋でビールを飲みながら眼前の花火見物という些細な幸。
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この真赤な機械の中で、綿菓子がつぎつぎ生産される。何しろ、祭の稼ぎ頭。焼きソバの前の長い行列。金魚掬いで既に始まる夢と挫折。ビールは山盛りに泡を吹いている。

祭の中心の高い櫓から流れる盆踊りの唄は何処も同じだけれど、やっぱり、吾が村の祭には毎年心が弾む。日本人の郷愁の原点なのかも知れない。
・・・こんな中、祭に参加した全ての人が、先日の新潟地震被災者の方たちへ思いを馳せたのではないだろうか。
一万人の祭に一万人のそれぞれの思い・・・。楽しくて、ちょっと申し訳ない祭。
村中に遅くまで盆踊りの唄が流れ続けた。

交番の時見て祭果てにけり           いほこ  (1999年)

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2007年7月20日 (金)

祭前

明日は吾が村の祭。
さて、きれいに刈られた緑のグラウンドはどう変貌するのか。
グラウンドの先の遊水池では何が起こるのか?楽しみ♪
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Img_1003 隣村の燕も祭を待っている。
明日はひとっ飛びで見にやってくる。
何たって、横浜の燕はイベントが大好き!


夏燕もつとも低きとき光り            岡田史乃      
         
   
隣村の燕は青田すれすれに飛んでは光り、又、電線に。
燕は電線が好き。
吾が村は青田も電線も無い都会の村。

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2007年7月18日 (水)

焼玉蜀黍

山中湖の帰りに御坂峠の茶屋で一休みして、少し下って桃屋で桃を捥ぐというのが子供たちの小さい頃の夏休みの定番だった。
御坂峠は太宰治が愛した富士の美しい峠。峠から車で20分ほど下ると、国道沿いに農家の桃の直売所が点々とある。その中の一軒の農園は付き合い始めてもう30年以上になる。私たち家族は親戚でも何でもないのに何故かおじさん、おばさんに可愛がってもらった。

桃屋のおばさんは行くと必ず七輪で玉蜀黍を焼いてくれた。その焼玉蜀黍がすっごく香ばしくて美味しくて、私にとっては玉蜀黍といえばここの七輪で焼いた玉蜀黍。7~8年前、おじさんとおばさんのお墓にお参りした。息子さんの代になってお嫁さんが店を切り盛りしているが、玉蜀黍は焼いていない。Img_0971_1
店の裏の細い坂道を登ると、一面の桃と葡萄畑が広がっている。もうすぐやってくる実りの秋。(玉蜀黍は秋の季語)

玉蜀黍齧る膝から下に影
         
いほこ

    
 
<かんたん焼玉蜀黍> 2本
①玉蜀黍を包むように薄皮を回りに少しつけたままラップをして電子レンジで8~10分蒸す。
②薄皮を反対の方に束ねて5センチくらいで切り落す(写真のように)
ネ、魚の鰭のようにきれいでしょ♪
それにとっても食べ易い。
このまま食べてもOK。
でも、もう一手間かけましょう♪

③薄皮は焦げないようにアルミ箔で包み、実の部分には刷毛で甘辛醤油を塗り、オーブンや、グリルで焼く。中の焦げ具合を見ながら、少し上が焦げたら、もう一度、タレを塗り、ひっくり返して焼く。(オーブントースターの場合はプアルミ箔を敷いたプレートの上で)

*タレは醤油に砂糖を溶かしてお好みの味で。
*途中でタレをつける時は一度電源を切ってやりましょう。
*火傷しないように気をつけてネ! 

ほんとは最初から焼きたいところだけど、私のは電子レンジを使って、簡単手抜き焼玉蜀黍。(それにこの方法だと、ガス回りが汚れない) 
こんなの常識? ほんと美味しいネ♪


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2007年7月16日 (月)

内緒の話

毎日二人だけで同じ家の中にいると、会話ぐらいは面白くしないと退屈してしまう。
「私、午前中はヤブちゃんとへ行ってくるわ」
かかりつけの内科の先生のことを親しみを込めて家では「ヤブちゃん」と呼んでいる。勿論先生には絶対内緒。このヤブちゃん、何かと言えば血液検査が好きでまるで吸血鬼みたい。だけど優しくてちょっとイケメン。

足を痛めた性で今、一番通っているのは「整形外科」である。この先生もヤブちゃんに劣らず優しい。この先生は肌にちょっと突起があるとすぐ取りたがる。「Y」の顔の茶色の染みが少し膨れてくると、「ちょっと取りましょうか?」と言って、レーザー光線で焼いてくれる。私も2~3年前、首筋に小さな小さなイボが3個できたら、「すぐ取りましょう。一回でダメだったらもう一回やれば大丈夫」とか言ってきれいに除去してくれた。どうもイボ取りが好きらしい?? こんなことで、「Y」も私もすぐそばの大きな病院は避けて、何かとこちらの先生を頼りにしている。
因みにうちでは内科は「ウチカ」歯科は「ハカ」眼科は「メカ」外科は「ソトカ」と呼んでいる。もしかしてこんなの古い常識??

あぁ!台風が過ぎてやっと晴れそうな空。
何かいいことないかなあ―。
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2007年7月13日 (金)

坂の街 シスコ

Img_0925大リーグのオールスターゲームのあったサンフランシスコ。イチロー選手の大活躍はあの日の梅雨の夕空をぐっと明るくした。

20年近く前に訪れた街をふっと思い出す。

坂の多い市内を縦横に走っているケーブルカー。実際乗ってみて終点のダウンタウンを見にいった。ケーブルカーの車輛は片側運転台のため、終点では手動のターンテーブルで方向転換する。運転手が降りて押しながら動かすのだ。(写真の右下の円形レールがターンテーブル/1988年9月) 今も変わらない。
1873年に営業を始めたケーブルカーは実にレトロ♪
乗るときは車輛の外にぶら下がる位置が一番人気。(ぶら下がるのは正しい乗り方)
運転手は年に一度「鐘の鳴らし方コンテスト」があるのだそうな♪

誕生日の来るたびに懐かしいものが又増えてゆく。
言わない!いわない!この先は・・・・。

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2007年7月11日 (水)

蚊帳

― 魔法の硝子 ―
Img_0847 アルコールランプで熱せられた湯はサイフォンの細い管に一気に吸い上げられコーヒーをブツブツ沸騰させる。・・・や否やアルコールランプに蓋をして火を消す。これは毎朝の光景。
そんな時、ふと、サイフォンの硝子に濛々と湯気の上っている大きな釜が映し出される。

サイフォンの泡の向かうの蚊帳工場   いほこ

昔、蚊帳の仕立直しの工場(こうば)を営んでいた伯父がいた。工場には、蚊帳を染め直すための大きな釜があって、家の前には広い庭があり、大人の頭位の高さに、蚊帳を干すためのたくさんの太い針金が張り巡らされれていた。染めた蚊帳が干されている時、ここの庭は緑の迷路と化した。青い水のポタポタ滴っている蚊帳の裾に鬼ごっこの足が見えたことも。
蚊帳を干していない時の
庭は子供たちの天国。ここでビー玉、メンコ、竹馬、かくれんぼを覚えた。
蚊帳工場の軒下には十薬が生い茂り、裏手には茱萸、枇杷、大きな紫朱欒(ムラサキザボン)の木、梅、柿の木ががあって、何時遊びに行っても何かの果物があった。

染め直された麻布はミシンで縫い合わされ、新しい真赤な布で縁取りされ、四つの角の部分に金色の糸で刺繍のような飾りの縫取りをしてゆく。女の人たちの手際の良さ、出来上がった蚊帳の緑と赤の美しさ、匂い、硬い弾力を子供心に覚えている。

緑色に染まった釜の中から濛々と湯気の立ち上っていた工場も、蚊帳の干された緑の庭もとっくの昔に無くなり、今では野菜畑。緑の庭には違いないけれど・・・。


濡れ髪を蚊帳くぐるとき低くする       橋本多佳子
 

サイフォンの丸い硝子は時折、様々のものを映し出してくれる、魔法の硝子。


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2007年7月 9日 (月)

十薬

Img_0819_3一面に白く 咲いているつもりで見に行った十薬。何時の間にか青い穂になってつんつんしているだけ。
足を痛めてもう一ヶ月以上になる。歩かないと世に遅れるらしい。

白い花のように見えていたのは苞(ほう)で、上の写真に見えている青い穂が実際は小さな花の集まりの「花穂」だそうな。
それにしても淋しい花。

十薬の蕊高くわが荒野なり        飯島晴子 

十薬と聞けば白い花を想像するように、白い苞が四枚開いて、花穂も黄色く美しい頃が詩心を誘う♪ 「蕊高くわが荒野」というのは花穂だけの丁度今頃の十薬だろうか。

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2007年7月 7日 (土)

卵の名は

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10年ほど前に、小田原で農園をやっている知人から丹精の「烏骨鶏の卵」を頂いた。烏骨鶏(うこっけい)の卵は鶏の卵より一回り小さく、深海で生れたように青味を帯び、見る者に何かを語りかけるような不思議な色をしている。
卵は、竹の皮を編んだ箱に8個きっちりと並べられ、「ブルーサファイア」と記してあった。これが、私のブルーサファイアとの最初の出会いだった。

卵の名はブルーサファイア夏の月             いほこ
                                         
2003年 今井主宰選

最近のイミテーションを作る技術はすごいが、写真のオパールも実はイミテーション。でもでもこれが烏骨鶏の卵にそっくり。

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「ブルーサファイア」と竹の皮の箱はお互いを引き立てあってとっても相性がいい。

箱はずーっと大切にしまってある。

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2007年7月 4日 (水)

草苺

― 涙の排水口 ―
涙点は目蓋の目頭にある。穴がぽつんとあって所謂涙の排水口の役目を果たしている。目の表面の保護のために涙腺から運ばれた涙は排水口から鼻の奥へ流れる仕込みになっている。・・・とは眼科の先生に聞いたこと。

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私は二年ほど前から目の表面が乾燥するドライアイ。一昨日、この涙点にプラグ(栓)を差し込む治療をした。つまり、排水口に栓をして、涙を目の表面に溜めるための簡単な手術である。
点眼麻酔で10分。手術室に入り、開いたままの目に白い光が集中する中、プラグを差し込まれ、5~6分で終った。思ったより簡単だった。
二日たっての今日。今のところ目のゴロゴロ感はない。なんとなく目がぱっちり開いたような?
いつもより可憐に見えるテーブルの草苺。

死火山の膚つめたくて草苺        飯田蛇笏

一昨年「街」の仲間と吟行した北海道有珠山は活火山。観光ルートは累々と火山灰で埋まり、こわごわ歩いた地面は、エネルギーを蓄えつつあるように熱を帯びていた。

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2007年7月 2日 (月)

朝はトマト

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Img_0744_3 朝の光はトマトから。今年のミニトマトは二本とも特に育ちがよく、丈1メートル位。粒も大きめ。勿体無くて未だ食べていないけれど、どんどん食べないと実が硬くなってしまう。

現実は多分トマトの丸かじり   櫂未知子


生きているひとコマひとコマに「あぁ!これが現実・・・」と感じることが多々ある。
そんな現実を実感するのも多くは夢から覚めた朝。夕べのトマトはトマトではない。トマトはミニでも特大でもやっぱり朝の丸かじり。これが現実。

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