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2007年6月

2007年6月29日 (金)

枇杷

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先日、知り合いの農家から捥ぎ立て枇杷を頂いた。ついでに葉っぱも。何でも枇杷の葉を乾燥して「枇杷湯」にすると美肌効果やストレスを和らげ老化防止になるとか。
老化防止と聞いてはそれはもう心が揺れる。

枇杷の葉って全然美しくない。ところが、ところが、実際匂いを嗅いでみると葉っぱ特有の癖のある匂いは全くない。どこか微かに甘い匂いを秘めていてストレスを和らげるということが何となく実感出来るのである。


月よりも遥かな枇杷に手を伸ばす         今井 聖 
                                      
句集「谷間の家具」所収

作者はこの葉っぱの甘い匂いもきっとご存知だったに違いない。 月よりも遥かな枇杷の象徴するものは何なのか。謎を秘めた句は魅力的。

                                      

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2007年6月27日 (水)

白い街

「鷲の巣村」の画像を見たりしている内に、スペインの白い街「ミハス」を思い出した。白い屋根、白い壁、白い路地に統一された白い世界。一言で言えばお洒落な田舎町。紺碧の地中海がすぐそばに。

Img_0454_2 優雅な馬車が車と観光客の間を抜けて行く。 
(写真 1993年10月)
人は馬車に憧れる。馬車に乗れば、陶酔状態にある観光客はいやでも自分を昔のある一瞬に戻してしまう。

知らない土地を旅することは空想と現実の間をさまようようなもの。

現実の最たるものは、確か、ここで土産用にベルトを数本買ったこと。

白から連想する「純粋」「清楚」「貞節」「雪」「黒」・・・・ えっ?何故黒を連想するのだろう。
白と黒はお互いに反発しあってこの世に存在する。まるで男と女のように。

風の中白いペンキを塗る男        富澤赤黄男

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2007年6月26日 (火)

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2007年6月25日 (月)

小鍬形(コクワガタ)

Img_0484 うちの牝の鍬形は飼って3年目。今年又、一匹捕まえて二匹になった。男っていくつになっても蝉や鍬形が好きらしい。
鍬形は夕刻になると、おがくずの中からゴソゴソ這い出して、ゼリーや胡瓜にありつく。明るいうちはひっそりと静か。夜中に起きてごそごそ動くものを飼って面白いのかなぁ。

ある日、記念撮影のために外へ出してあげた。パチリ!と私が撮り終えると
「は~い。もう寝んねしなさい」
男は動物にはいつも優しい。

鍬形の落すおがくず地図の上        いほこ

会に、出した句は敢え無く沈没。地図という舞台。俳句は舞台に懲り過ぎると、いけないのだ。それに「地図の上」というフレーズもよく使われるそうだ。
あぁ! 推敲あるのみ。

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2007年6月23日 (土)

鷲の巣村

―断崖にある鷲の巣村― 南フランスWasinosumura2 

ちょっと興味をそそられたテレビの旅レポート。

急斜面に張り付くように断崖に建つ「鷲の巣村」。
家と家の間が狭く迷路のような急傾斜の石段が

続き、歴史背景から中世の人達が切羽詰って
山奥に逃げ込んで出来た村ということが想像
出来る
。「鷲の巣村」はコート・ダジュールの
海岸線の後方に点在する。

紺野美佐子が村の生活に触れながら歩いて
紹介してくれた。村のメーンストリートには70の画廊が立ち並び、
フランスではパリについでの画廊のメッカ。Img_0375wasinosu                

サン・ポールにある画廊のオーナー宅へ立ち寄れば、ベランダから広がる
南フランスの絶景。

たまたま見た東京テレビの「地球街道」。不思議な部屋の空間に佇む二人の一瞬の
画像がとっても気にいっている。
鷲の巣のような断崖の部屋の先にある風景。

いつまでも忘れられない。

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2007年6月21日 (木)

麺麭

先週、珍しく一人っきりの日が4日間あったので、ずーと焼きたいと思っていたパンを数年ぶりに焼いた。ちょっと焦げ目が強いかな?バターがほんの少し多かった性かしら。パンの匂いは幸せ♪♪

Img_0557_1 母の焼いたパンの記憶は戦後の「電気パン焼器」で焼いた「野菜パン」。簡単な四角い木型にコードが一つ付いていたシンプルな電気製品。4~5才位の頃だと思うので、ただ、焼けたとき、うれしくて美味しかったことしか覚えていない。

いや、違う。 野菜パンは焼いたのではなく、確か蒸したパンだった。そうだ!そうだ。・・・・となると、電気パン焼器のパンの味は覚えていない?ということになる。

昼寝の手掴みし麺麭を離さざる                       加藤秋邨

時代によっても年齢によっても、そして住む国によってもパンの意味が違う。

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2007年6月19日 (火)

この世の係り

Img_0651_4 吾が家では6月19日のこの日だけは毎年部屋のどこかに薔薇がある。薔薇の意味はともかくとして、一時期、薔薇は2~3日楽しんでは早めにドライフラワーにしていた。ところが年毎にドライフラワーが増えてゆき、いささかうっとうしくなって、ある年、ぷっつりと薔薇を逆さに吊るして乾かすのは止めてしまった。やっぱり生きている薔薇の方がいい。.

現世では絵を描く係り薔薇白し             安藤尚子

私はこの句が好き。この句を読んだとき、この世へ絵を描くために生れて来た作者を何とも羨ましく思った。「絵を描くしごと」ではなく「絵を描く係り」としたところが軽い感じで良い。白い薔薇は白いカンバスを連想させる。描いては回りの人を感動させ、又、白いカンバスに立ち向かう。何と素晴らしい人生。
「私はこの世では一体何の係りなのだろう」??Img_0642_1

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2007年6月18日 (月)

白い靴

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嘗て、み~んなベビーシューズに合う足の持ち主だった。

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2007年6月16日 (土)

水着

Umi0036 水着の写真で一番古いのは小学校4年生のときのもの。写真は勿論モノクロ。海の色も空の色も記憶はモノクロ。なのに水着の記憶だけが鮮やかなカラ-。少し朱色がかった真赤な水着の胸に斜めの白い線が一本入っていた。遠浅の砂浜で少し曲げた片足のポーズが大人への一歩。

今、水着売場へゆくと、横尾忠則もびっくりの魔法使いのパレットのような賑やかさ。色彩とデザインに圧倒されてタジタジ!

小学校時代の数枚の水着の写真のあとはずーっと飛んで、大人になってからの「大磯ロングビーチ」。あとにも先にも大磯は一回きり。水着空白時代は思春期と重なる。なるほど、以外に水着の写真ってないのだなあ。 水着売場には
用がないけれど、
あぁ! 一度、ウォーターボーイズショーを見たい!

水着出すこころ閉ざしてゐた頃の           櫂未知子

火の色の水着を見せる約束も             櫂未知子

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2007年6月15日 (金)

朝の景

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梅雨空の富士(7時39分)

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2007年6月13日 (水)

裏切り

Img_0525 あぁショック!

「アガパンサス」と言って株分けして貰って、二年目にやっとひらいた花は何とアマリリス。昨日までアガパンサスと心から信じていた蕾が、夏の日に照らされてみるみる膨らんで一気に開花。「あれーっ!」
これって、信じて疑わなかった男に裏切られたのと同じ。
 トホ!

裏切って咲いたアマリリスの可憐さは又別もの。この株を下さった方に写真をお見せしなくては。

属性は火星その名はアマリリス          夏井いつき 

         

        私があんなに楽しみにしていたアガパンサスは一体何処へ行ったの?

Agapannsasu1

アガパンサス(紫君子蘭):百合科

アマリリス:彼岸花科 
       君子蘭と葉がそっくり。

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2007年6月11日 (月)

夜を飛ぶ

P1010025_1例年だともう咲いているのに今年は何故か鷺草が遅い。でも芽をだして伸びているのは確か。写真の鷺は数年前の鷺草。

ほんとに鷺が飛んでいるような。

私の誕生日には必ずと言っていいほど鷺草の鷺が飛ぶ。


あるとき「誕生日鷺草低く夜を飛ぶ」・・・と作って出したら、もちろん採られなかった。
「鷺草」に「飛ぶ」をつけたらきっともうおしまい・・・・。誕生日も安易。結果論。

   鷺草の残り少なく白澄みぬ             石田波郷

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今年もきっと咲いて夜を飛ぶ♪

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2007年6月 8日 (金)

石榴の花

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小さいころ、伯父の家には実のなる木がたくさんあった。柿、枇杷、茱萸、石榴、紫朱欒、金柑など夏から秋にかけてはいつ遊びに行っても果物があった。
茱萸と枇杷の木にはよく「蛇の衣」がかかっていた。多分蛇が好きな木なのだろう。

この頃石榴の花がきれい。

今、自殺者がだんだん弱年化している悲しい時代。石榴の花を見て「死神」を想像する想像力。

若者には若き死神花石榴             中村草田男

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2007年6月 6日 (水)

百合と富士

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百合の香にむせて白い富士もぼんやりとあるような無いような。

百合届きけり決別の文添へて            いほこ

ふじあざみ富士より 高き山知らず          いほこ

昔の句。なつかしいなぁ。百合と富士を見ていたらなんとなく句を思い出した。
これらの句の数年後、今井主宰の「街」に出合うことを夢にも思わなかった。

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2007年6月 4日 (月)

甘夏蜜柑

Img_0172 ふるさとを思うとき甘夏蜜柑は強く匂う。葉も艶々と。

今年は甘夏蜜柑でマーマレードとサラダを何度も何度も作った。作った。

というわけで、主婦、又は主夫があっという間に作れる一品、私も大好きなサラダをご紹介します。
詳しくはこちら「さわやか夏蜜柑サラダ」へどうぞ♪
もうとっくにご存知の方もいらっしゃるかもしれませんけれど。Img_0397_2
 

夏蜜柑いづこも遠く思はるる   

                   永田耕衣

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2007年6月 2日 (土)

五つ葉のクローバー

Img_0395昨日又ひとつ鉢が増えた。ちょっと季節はづれだけれどクローバー。

「えっ?クローバー買ってきたの?」
実は私も鉢植えのクローバーにはびっくり。見渡す限りのクローバーの丘なんてもう幻想なのか。
そして驚くことなかれ!小さな鉢の中に「あら!ここにも。ここにも。」と四つ葉のクローバーが・・・。おまけに五つ葉までも。

恐いほど微笑みの神がどっさり来た感じ。

鶏舎の屋根に編みかけのクローバー         今井  聖
                               VISIBLEヴィジブル(5)
                                  2005・「街」53号

徒歩2~3分のところに、今年4月1日、廃校になった小学校がある。団地内に三つあった小学校がたった一つに統合されて、その結果出来た都会の廃校である。少子化と高齢化がどっと押し寄せている。そして空っぽの鶏小屋が残った。もしかしたら屋根に編みかけのクローバーも・・・・・。 Img_0405_4

クローバー:花は白くて可憐。和名は白詰草

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